30代の経理転職はもう遅い?未経験・経験者別の年収と転職方法を解説

30代の経理転職では、前半と後半、実務経験の有無によって、企業から評価されるポイントが変わります。
dodaの平均年収ランキングによると、30代経理の平均年収は532万円です。管理会計の30代平均年収は678万円で、経理との差は146万円あります。
ただし、職種ごとの平均年収差は、経理から管理会計へ転職すれば一律で146万円上がることを示す数字ではありません。役職や担当業務、勤務先の規模なども異なるため、自分の経験がどの年収帯で評価されるかを確認することが重要です。
30代で経理を目指す人からは、「今からでは遅いのではないか」「実務経験がなければ書類選考に通らないのではないか」という相談が多く寄せられます。
経理転職で実務経験が重視されるのは事実です。一方、30代をひとまとめにして「遅い」と判断すると、前職の経験や資格を活かせる求人まで見落とす可能性があります。
本記事では、厚生労働省や東京労働局の職業紹介統計、転職サービスが公表する年収データをもとに、30代の経理転職の実情を解説します。
30代前半・後半、経験者・未経験者に分けて、応募先の選び方や必要なスキル、年収を上げる方法を整理しました。
経理求人には、一般に公開されている求人だけでなく、転職エージェントが取り扱う非公開求人もあります。非公開求人だから年収が高いとは限りませんが、募集背景や求められる経験を含めて確認できる求人もあります。
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30代の経理転職が二極化する理由2つ

30代の経理転職は、実務経験の有無によって難易度が大きく変わります。
経理経験者は、決算や税務、マネジメントなどの実績を活かし、役職や担当領域を広げられる時期です。一方、未経験者は、年齢が上がるにつれてポテンシャルだけで採用される求人が少なくなる傾向があります。
30代の経理転職を考えるときは、まず次のどちらに該当するかを確認してください。
- 経験者: 月次・年次決算などの担当範囲によって、応募できる求人が変わる
- 未経験者: 資格だけでなく、前職と経理業務との接点を示す必要がある
あいおん同じ30代でも、前半と後半では求められる経験が異なります。
30代前半は未経験でも応募できる求人がある
30代前半では、未経験者を対象とする経理求人へ応募できる場合があります。
管理部門・士業分野を扱うMS-Japanは、30代前半について、日商簿記2級程度の資格があれば未経験歓迎求人へ応募できる場合が多いと説明しています。
出典:30代経理の転職|求められるスキルと想定年収、成功のポイントを解説|MS-Japan
ただし、20代の未経験者と比較される可能性があるため、資格だけでなく、前職の経験を経理業務へ結びつけて説明することが重要です。
例えば、次のような経験は経理との接点として整理できます。
- 営業職で売上や予算の管理をしていた
- 販売職で日次の売上集計や現金管理をしていた
- 一般事務で請求書発行や入金確認を担当していた
- 購買部門で仕入れ金額や支払予定を管理していた
- 金融機関で財務諸表や企業の数字を扱っていた
職務経歴書では、「売上を管理した」とだけ書くのではなく、扱った金額や件数、使用したシステム、改善した業務を具体的に記載してください。
あいおん30代前半の未経験者は、簿記などの会計知識と、前職で数字を扱った実績を組み合わせて伝えることが重要です。
30代後半は即戦力としての経験が重視される
30代後半の経理転職では、即戦力としての実務経験がより重視されます。
MS-Japanは、30代後半の経理経験者について、月次決算や年次決算に加え、企業規模や募集ポジションによっては、連結決算や税務などの経験が求められると説明しています。
出典:30代経理の転職|求められるスキルと想定年収、成功のポイントを解説|MS-Japan
連結決算とは、親会社と子会社を一つの企業グループとして捉え、財務諸表を作成する業務です。
また、30代後半では、実務経験だけでなく次のようなマネジメント経験も評価されます。
- メンバーの業務進捗を管理した
- 後輩の指導や育成を担当した
- 決算スケジュールを取りまとめた
- 業務改善プロジェクトを主導した
- 他部署や監査法人との調整を担当した
役職名がなくても、チームを取りまとめた経験や後輩を指導した実績があれば、職務経歴書に記載できます。
「部下の人数」「担当した期間」「改善した結果」などを数字で示しましょう。
一方、30代後半の未経験者は、30代前半と比べて応募できる求人が限られる傾向があります。前職と同じ業界の企業や、経理補助、会計事務所、紹介予定派遣なども含めて応募先を検討する必要があります。
経理の求人倍率でわかる事実2つ

経理は「人手不足で転職しやすい職種」と紹介されることがありますが、ハローワークの職業紹介統計では、会計事務の求人より求職者が多い地域もあります。
ただし、有効求人倍率は、対象地域や利用する求人サービスによって異なります。
ここでは、次の2点を確認します。
- ハローワークの統計: 東京都内の会計事務従事者は有効求人倍率が1倍を下回っている
- 民間転職市場: 決算や税務などの経験者を対象にした求人もある
有効求人倍率だけで経理転職全体の難易度を判断せず、どの地域・求人経路を対象にした数字かを確認してください。
東京都内の会計事務の求人倍率は0.48倍
東京労働局が公表した「一般職業紹介状況(令和8年4月分)」によると、東京都内の会計事務従事者の有効求人倍率は0.48倍でした。
有効求人数は2,524件、有効求職者数は5,224人です。単純計算では、求人1件に対して約2.1人の求職者がいる状態です。
同じ資料における東京都内の全職業の有効求人倍率は1.45倍でした。
ただし、0.48倍は東京都内のハローワークを利用する求人と求職者を対象にした数字です。全国の経理求人や、民間転職サイト、転職エージェントが扱う求人は含まれていません。
また、「求人1件を2人が取り合う」という表現は、実際に1件の求人へ2人が応募していることを示すものではありません。求人数と求職者数の比率をわかりやすく表したものです。
経理求人の競争状況は、地域や雇用形態、経験年数、募集ポジションによって異なります。
あいおんハローワークで未経験歓迎の経理事務求人だけに応募すると、経験者や若年層と比較される可能性があります。
決算や分析を担う経理求人もある
会計事務の有効求人倍率が低くても、すべての経理業務で需要が減っているとは限りません。
入力や仕訳などの定型業務は、会計ソフトやクラウドシステムによって効率化されています。一方、次のような業務は、引き続き人材が求められる領域です。
- 月次・年次決算
- 連結決算
- 開示業務
- 税務申告
- 管理会計
- 予算管理
- 内部統制
- 会計システム導入
- 経営層への数値報告
ただし、「上流の経理求人が一律に増えている」「非公開求人に上流求人が集中している」とまでは断定できません。
公開求人にも決算や管理会計の求人はあります。非公開求人を含めて確認することで、選択肢が広がる可能性があると捉えてください。
30代経理の年収が決まるポイント3つ

30代経理の年収には、担当業務、職種、勤務先の規模や役職などが影響します。
dodaの平均年収ランキングを比較すると、経理と管理会計、財務、経営企画などの隣接職種では、平均年収に差があります。
また、MS-Japanが取り扱う求人の集計では、同じ非管理職でも企業規模や上場区分によって年収中央値が異なります。
30代経理の年収を考えるときは、次の3点を確認してください。
- 経理としての担当範囲: 日常業務、決算、連結、開示など
- 隣接職種への広がり: 財務、管理会計、経営企画など
- 勤務先と役職: 上場・未上場、企業規模、管理職経験
経理の30代平均年収は532万円
dodaの平均年収ランキングによると、経理の平均年収は全体で549万円です。
年代別の平均年収は、次のとおりです。
- 20代:417万円
- 30代:532万円
- 40代:619万円
- 50代以上:717万円
生涯賃金は2億6,329万円と推計されています。
同じ調査では、一般事務の平均年収は356万円、生涯賃金は1億6,775万円です。
経理と一般事務の生涯賃金差は9,554万円ですが、これは異なる職種で働く人の平均値を比較したものです。
一般事務から経理へ転職した人の生涯賃金が、必ず約1億円増えることを意味するものではありません。
また、30代と40代の経理の平均年収差は87万円ですが、同じ人が10年間勤務した場合の昇給額ではありません。
年代が上がるにつれて、役職者や専門性の高い業務を担当する人が増えることも、平均年収が高くなる理由と考えられます。
管理会計に寄せると平均年収が変わる
dodaの職種別データでは、30代経理の平均年収は532万円です。
一方、管理会計は678万円、経営企画・事業企画は684万円、財務は634万円となっています。
| 職種 | 全体平均 | 30代平均 | 40代平均 | 生涯賃金 |
| 経理 | 549万円 | 532万円 | 619万円 | 2億6,329万円 |
| 財務 | 630万円 | 634万円 | 755万円 | 3億1,423万円 |
| 管理会計 | 666万円 | 678万円 | 773万円 | 3億1,393万円 |
| 経営企画・事業企画 | 703万円 | 684万円 | 827万円 | 3億3,721万円 |
| 内部統制 | 716万円 | 596万円 | 744万円 | 3億1,846万円 |
| 内部監査 | 753万円 | 594万円 | 784万円 | 3億1,148万円 |
| 一般事務 | 356万円 | 360万円 | 385万円 | 1億6,775万円 |
経理と管理会計の30代平均年収差は146万円、財務との差は102万円です。
ただし、職種を変えれば表の差額だけ年収が上がるわけではありません。管理会計や経営企画には、経理とは異なる経験や役割が求められます。
管理会計とは、経営判断に活用するため、予算や原価、事業別の収益などを分析する仕事です。
経理が主に過去の取引を記録・集計するのに対し、管理会計は将来の計画や改善策を考えるために数字を使います。
管理会計を目指す場合は、次のような経験が評価されます。
- 予算編成
- 予実差異分析
- 原価計算
- 部門別・事業別の損益管理
- 経営会議資料の作成
- 事業部への数値説明
現在の会社でこれらの業務に関われる場合は、プロジェクトへの参加や担当変更を希望する方法があります。
会社の規模で年収中央値が変わる
MS-Japanが自社で取り扱う経理求人をもとに集計したデータでは、30代非管理職の年収中央値が企業規模や上場区分によって異なります。
上場企業で従業員1,000名以上の場合は657万円、上場企業で100名未満の場合は524万円、未上場企業で100名未満の場合は496万円です。
最大で161万円の差があります。
出典:30代経理の転職|求められるスキルと想定年収、成功のポイントを解説|MS-Japan
また、30代の課長・次長クラスでは、上場企業かつ従業員1,000名以上の場合、年収中央値が777万円とされています。
ただし、これはMS-Japanが取り扱う求人を対象にした集計です。30代経理全体の年収を示すものではありません。
企業規模が大きければ、必ず年収が高くなるわけでもありません。上場企業では給与水準が高い傾向がある一方、担当業務が細分化される場合があります。
中小企業では年収が低い場合もありますが、決算や税務、資金繰りまで幅広く担当できる可能性があります。
企業規模だけでなく、担当できる業務と想定年収を合わせて確認してください。
あいおん企業規模だけでなく、担当できる業務と想定年収を合わせて確認してください。
30代の経理に企業が求めるスキル3つ

30代の経理採用では、仕訳や入力を正確に処理できることに加え、決算をどこまで担当できるかが重視されます。
さらに、システム導入や業務改善、数字を他部署へ説明する能力も評価の対象になります。
主なスキルは次の3つです。
- 決算経験: 月次・年次決算をどの工程まで担当できるか
- DX・業務改善経験: システム導入や自動化に関わったか
- 説明・調整力: 数字を経営層や事業部へ説明できるか
職務経歴書では、「経験あり」と書くだけでなく、担当範囲と実績を具体的に示してください。
単体決算を一人で回せる
MS-Japanは、30代経理の転職では単体決算の知識が重要であり、連結決算や税務申告、上場企業では開示資料の作成経験があると評価されやすいと説明しています。
出典:30代経理の転職|求められるスキルと想定年収、成功のポイントを解説|MS-Japan
単体決算とは、一つの会社を対象に、一定期間の取引を集計し、財務諸表を作成する業務です。
ただし、「単体決算を一人で完結できなければ選考に通らない」という意味ではありません。経理スタッフや決算補助の求人では、担当科目や一部工程の経験が評価される場合もあります。
30代前半の経験者について、MS-Japanは、月次決算を一人で完結できる場合や、年次決算を3年以上経験している場合は高く評価されると説明しています。
職務経歴書には、次の情報を記載しましょう。
- 担当した勘定科目
- 月次・年次決算で担当した工程
- 決算を締めるまでの日数
- 決算経験の年数
- 売上や拠点、子会社の規模
- 使用した会計システム
- 監査法人や税理士への対応経験
「決算補助」とだけ書くと、担当範囲が伝わりません。「固定資産と売掛金を担当し、月次決算の残高確認まで実施」など、業務を具体化してください。
システム導入に関わった経験がある
経理のDXやシステム導入経験は、転職時の評価材料になります。
JAC Recruitmentは、単にシステムを操作できることだけでなく、業務上の課題を把握し、ITを使って改善した経験が評価されると説明しています。
出典:30代の経理転職で求められるスキル|JAC Recruitment
評価されやすい経験には、次のようなものがあります。
- ERPや会計システムの導入
- 経費精算システムの導入
- 請求書発行の電子化
- ワークフローの整備
- RPAによる定型業務の自動化
- Excelの関数やマクロを使った集計改善
- マスターデータの整備
- 新システムのテストや操作手順の作成
ERPとは、会計や販売、在庫、人事などの情報をまとめて管理するシステムです。
システム導入の責任者でなくても、テストやデータ移行、マスター整備、マニュアル作成などへ関わった経験は記載できます。
職務経歴書には、担当内容だけでなく、作業時間を何時間削減したか、締め日を何日短縮したかなどの成果も記載しましょう。
数字を現場に説明できる
30代の経理には、数字を正確に処理するだけでなく、数字の意味を関係者へ説明する力も求められます。
MS-Japanは、経理業務のシステム化が進み、単純作業が自動化される一方、上流工程の経理スキルを持つ人材の需要が高まっていると説明しています。
出典:30代経理の転職|求められるスキルと想定年収、成功のポイントを解説|MS-Japan
例えば、次のような経験が評価材料になります。
- 予算と実績の差を事業部へ説明した
- 経費の増加理由を分析した
- 会計処理について現場へ説明した
- 規程に沿った代替案を提案した
- 経営会議用の資料を作成した
- 監査法人からの質問へ回答した
面接では、「数字の正確性を重視した」という抽象的な説明だけでなく、誰に何を説明し、どのような結果につながったかを話してください。
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未経験から30代で経理になる方法3つ

30代の未経験者が経理を目指す場合、正社員の未経験歓迎求人へ応募する方法だけでなく、実務経験を先に積む方法もあります。
東京都内のハローワーク統計では、会計事務従事者の有効求人倍率が0.48倍となっており、未経験者向け求人では複数の候補者と比較される可能性があります。
未経験から経理になる主な方法は、次の3つです。
- 資格を取得する: 日商簿記2級などで会計知識を示す
- 紹介予定派遣を利用する: 派遣期間中に実務経験を積む
- 会計事務所・アウトソーシングを検討する: 複数の業務を経験する
一つに絞る必要はありません。資格取得と求人応募を同時に進めるなど、複数の方法を組み合わせられます。
日商簿記2級を取る
日商簿記2級は、未経験から経理を目指すときに評価されやすい資格の一つです。
MS-Japanは、応募条件を「経理実務経験または日商簿記2級以上」としている求人が多く、未経験者にとって簿記2級が重要になると説明しています。
出典:30代経理の転職|求められるスキルと想定年収、成功のポイントを解説|MS-Japan
ただし、すべての未経験求人で日商簿記2級が必須というわけではありません。簿記3級で応募できる求人や、資格不問の求人もあります。
一方、30代では若年層と比較されるため、簿記2級が応募先を広げる材料になる可能性があります。
日商簿記2級では、商業簿記に加えて工業簿記も学びます。経理の基礎知識だけでなく、製造業の原価計算などの知識も示せる資格です。
30代後半の未経験者は、簿記2級だけでなく、前職との接点も伝える必要があります。
例えば、同じ業界の企業や、これまで経験した販売管理、予算管理、請求管理などを活かせる求人を探してください。
資格は応募条件を満たす材料になりますが、採用を保証するものではありません。
紹介予定派遣で実務経験を作る
派遣社員として経理実務を経験し、その後に正社員を目指す方法があります。
ジャスネットキャリアは、派遣の経理業務として、伝票処理、経費精算、売掛金・買掛金管理、会計ソフトへの入力などを挙げています。
出典:30代未経験から経理を目指す方法|ジャスネットキャリア
これらの業務を経験すれば、次の転職時に経理実務の経験として記載できます。
紹介予定派遣は、派遣先で一定期間働いた後、本人と企業が合意した場合に直接雇用へ切り替わる仕組みです。
一般的な派遣期間は最長6カ月ですが、直接雇用が保証されているわけではありません。派遣期間終了後、企業と本人のどちらかが合意しなければ、直接雇用には切り替わりません。
紹介予定派遣を選ぶときは、次の点を確認してください。
- 直接雇用後の雇用形態
- 直接雇用後の給与
- 賞与や昇給制度
- 派遣期間中の担当業務
- 過去の直接雇用実績
- 正社員登用の判断基準
書類だけでなく、実際の勤務状況も含めて判断してもらえる点は、未経験者にとってメリットです。
会計事務所やアウトソーシングを利用する
会計事務所や経理アウトソーシング会社で経験を積む方法もあります。
経理アウトソーシング会社では、複数のクライアント企業について、記帳、請求、支払、月次決算などを担当する場合があります。
ジャスネットキャリアは、アウトソーシング会社について、未経験者を採用する求人があり、複数企業の経理処理を経験できる可能性があると説明しています。
出典:30代未経験から経理を目指す方法|ジャスネットキャリア
会計事務所では、複数の顧客企業について記帳や決算、税務申告補助などを経験できます。
ただし、会計事務所の業務内容は、事業会社の経理とは異なる部分もあります。税務や顧客対応を中心に担当する場合もあるため、将来目指す職種とのつながりを確認してください。
また、「1年間で何社分もの決算を経験できる」とは限りません。担当する顧客数や業務範囲は、事務所によって異なります。
応募前に次の点を確認しましょう。
- 未経験者への教育体制
- 記帳だけでなく決算まで担当できるか
- 顧客対応の有無
- 資格取得支援
- 正社員登用制度
- 将来事業会社へ転職した人の実績
30代の経理転職でエージェントを使うコツ3つ

転職エージェントには、経理・管理部門に特化したサービスと、幅広い職種を扱う総合型サービスがあります。
それぞれ扱う求人や得意な候補者層が異なるため、一つのサービスだけで判断すると、求人の選択肢が偏る可能性があります。
30代の経理転職で意識したいポイントは、次の3つです。
- 組み合わせ: 特化型と総合型を併用する
- 比較: 自分の経験に合うサービスを選ぶ
- 面談: 年収レンジや応募しやすい求人を確認する
特化型と総合型を1社ずつ使う
経理・管理部門特化型の転職エージェントは、決算や税務、連結、開示などの業務内容を踏まえて求人を提案します。
一方、総合型の転職エージェントは、幅広い業界や職種を取り扱っているため、経理以外の管理部門求人も含めて検討できます。
最初は、特化型と総合型を1社ずつ利用すると、異なる視点から求人を比較できます。
ただし、必ず2社に限定する必要はありません。
紹介される求人が少ない場合や担当者との相性が合わない場合は、別のサービスを追加したり、利用するサービスを入れ替えたりしてください。
あいおん複数社へ登録しすぎると、面談や連絡への対応が負担になるため、自分で管理できる範囲に絞ることが大切です。
主要4社の違いを知る
経理・管理部門を扱う主な転職サービスには、次のようなものがあります。
| サービス名 | 運営会社 | 主な特徴 | 30代での使い方 |
| ヒュープロ | 株式会社ヒュープロ | 士業・管理部門分野の求人を扱う | 会計事務所や税理士法人を含めて求人を確認したい場合 |
| MS-Japan | 株式会社MS-Japan | 管理部門・士業分野に特化している | 決算経験を活かし、上場企業やIPO準備企業などを検討したい場合 |
| ジャスネットキャリア | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 | 経理・財務分野を中心に複数の雇用形態を扱う | 派遣や紹介予定派遣を含めて実務経験を積む方法を探したい場合 |
| マイナビエージェント | 株式会社マイナビ | 幅広い業界・職種を扱う総合型 | 経理だけでなく財務や他の管理部門職も比較したい場合 |
サービスの特徴や対象年齢、求人数は変わる場合があります。登録前に各社の公式サイトで最新情報を確認してください。
「30代前半ならヒュープロ」「経験者ならMS-Japan」と一律に決めるのではなく、実際に保有する求人と担当者の提案内容を比較しましょう。
面談で聞くことを決めておく
転職エージェントとの面談では、希望年収や勤務地を伝えるだけでなく、自分の経験がどのように評価されるかを確認してください。
最低限、次の3点を質問しましょう。
- 現在の経験で応募できる求人の年収レンジ
- 書類選考に通りやすい企業規模・業界・ポジション
- 同じような経歴の人が内定までにかかった期間
さらに、未経験者は次の内容も確認してください。
- 現在応募できる未経験歓迎求人の数
- 簿記2級の取得前後で応募できる求人がどう変わるか
- 正社員・派遣・紹介予定派遣のどれが適しているか
- 前職の経験を活かせる業界
- 希望年収を維持できる可能性
経験者は、次の内容を確認しましょう。
- 月次・年次決算のどこまでが評価されるか
- 連結・開示経験がない場合に応募できる求人
- 管理職候補として評価される経験
- 現職より企業規模を上げられる可能性
- 財務や管理会計へ移れる求人
すぐに応募を勧められた場合も、求人の条件や年収の内訳を確認してから判断してください。
【Q&A】30代の経理転職でよくある質問

30代の経理転職について、よくある質問に回答します。
経理への転職は何歳までできますか?
経理転職に一律の年齢上限はありません。
経験者であれば、年齢だけでなく、決算経験や専門性、マネジメント経験などが評価されます。
未経験者は、年齢が上がるにつれてポテンシャル採用の求人が減る傾向があります。
MS-Japanは、転職市場では35歳までが一つの目安とされ、30代前半では日商簿記2級程度の資格があれば未経験歓迎求人へ応募できる場合が多いと説明しています。
ただし、35歳を超えると経理転職ができなくなるわけではありません。
30代後半では、会計事務所、経理補助、派遣、紹介予定派遣なども含めて実務経験を作る方法を検討してください。
30代経理の平均年収はいくらですか?
dodaの平均年収ランキングによると、30代経理の平均年収は532万円です。
経理全体では549万円、20代は417万円、40代は619万円となっています。
生涯賃金は2億6,329万円と推計されています。
ただし、平均年収には、企業規模、役職、経験年数、担当業務などが異なる人が含まれます。
自分の年収と比較するときは、年代だけでなく、担当業務や勤務先の条件も確認してください。
30代未経験で経理に転職するのは難しいですか?
20代と比較すると、難易度は高くなる傾向があります。
特に30代後半では、企業が即戦力を求める求人が増えるため、未経験歓迎求人が限られる場合があります。
一方、30代前半では、日商簿記2級や前職で数字を扱った経験を評価され、未経験求人へ応募できる場合があります。
30代後半でも、経理補助、会計事務所、派遣、紹介予定派遣などを通じて実務経験を作る方法があります。
東京都内のハローワーク統計では、会計事務従事者の有効求人倍率は0.48倍ですが、全国や民間転職市場を含む数字ではありません。
利用する求人媒体や地域を変えながら、複数の入口を検討してください。
30代の経理転職に日商簿記2級は必要ですか?
すべての経理求人で日商簿記2級が必須となるわけではありません。
ただし、未経験者の場合は、会計知識を示す材料として評価されやすい資格です。
MS-Japanは、「経理実務経験または日商簿記2級以上」を応募条件とする求人が多いと説明しています。
経験者の場合は、資格よりも月次・年次決算などの実務経験が優先される場合があります。
日商簿記2級の取得だけでなく、前職の経験や担当した業務を経理と結びつけて伝えることが重要です。
経理と財務では、どちらが年収は高いですか?
dodaの平均年収ランキングでは、30代経理の平均年収は532万円、財務は634万円です。
平均年収差は102万円あります。
管理会計は678万円、経営企画・事業企画は684万円です。
ただし、経理から財務へ転職すれば、一律で102万円年収が上がるわけではありません。
財務では、資金繰り、銀行折衝、資金調達、為替管理などの経験が求められます。
経理経験を活かして財務を目指す場合は、現職で資金繰り表の作成や銀行対応へ関われないか確認してください。
転職すると年収は本当に上がりますか?
転職によって年収が上がる人はいますが、必ず上がるわけではありません。
厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、転職入職者のうち、前職と比べて賃金が増加した人は40.5%、減少した人は29.4%でした。
30~34歳では46.1%、35~39歳では45.5%が増加しています。
ただし、これは経理職だけを対象にした数字ではありません。
転職前に想定年収の内訳、賞与、固定残業代、昇給制度などを確認してください。
30代後半で管理職経験がない場合、不利になりますか?
管理職候補の求人では、マネジメント経験がある人が評価される傾向があります。
ただし、正式な役職がなくても、後輩指導やプロジェクトの取りまとめ、業務改善を主導した経験が評価される場合があります。
職務経歴書には、次のような情報を記載してください。
- 指導した人数
- 指導した期間
- 取りまとめた業務
- 改善した業務フロー
- 短縮した作業時間
- 関係部署やメンバーの人数
「リーダー経験あり」と書くだけでなく、役割と成果を具体的に示しましょう。
転職エージェントは何社に登録すべきですか?
最初は、経理・管理部門特化型と総合型を1社ずつ、合計2社程度から始めると比較しやすくなります。
ただし、2社が上限という決まりはありません。
紹介される求人が少ない場合や担当者との相性が合わない場合は、利用するサービスを変更してください。
複数社を利用する目的は、求人の数だけでなく、年収レンジや応募先に関する異なる意見を比較することです。
【まとめ】30代の経理転職は経験に合うルートを選ぶ

30代の経理転職は、年齢だけで決まるものではありません。
30代前半の未経験者は、日商簿記2級や前職で数字を扱った経験を活かし、未経験歓迎求人へ応募できる場合があります。
30代後半では、月次・年次決算などの実務経験がより重視されます。未経験の場合は、会計事務所や経理補助、派遣、紹介予定派遣などを通じて実務経験を作る方法も検討してください。
東京都内のハローワーク統計では、会計事務従事者の有効求人倍率は0.48倍です。
ただし、これは東京都内のハローワーク求人に限った数字であり、全国や民間の転職サービスを含む経理転職市場全体の倍率ではありません。
30代経理の平均年収は532万円です。
隣接職種では、管理会計が678万円、経営企画・事業企画が684万円、財務が634万円となっています。
これらの平均年収差は、職種を変えればそのまま年収が上がることを示すものではありません。
経理経験を土台に、予算管理、原価分析、資金繰り、経営数値の分析などへ担当領域を広げることで、応募できる求人の選択肢が増えます。
まずは、自分が次のどちらに該当するかを整理してください。
- 経理経験を活かして年収や役職を上げたい
- 未経験から経理実務を作りたい
経験者は、担当した決算範囲、マネジメント経験、業務改善実績を書き出します。
未経験者は、取得した資格と、前職で扱った数字や経理に近い業務を書き出してください。
そのうえで、自分の経験で応募できる求人と年収レンジを確認します。
30代だから遅いと決めるのではなく、現在の経験に合う入口を選ぶことが重要です。
経理経験者が転職活動を進めるならヒュープロへの登録がおすすめです。下記より無料登録をすると、自分の市場価値が分かります。
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- メールアドレス
- パスワード(お好みで)
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以下のようなページが表示されるので、個人情報を入力。

情報入力後「登録」ボタンを押すと、本人確認のための電話(2~3分で終わる)の日時選択画面が表示されます。

空いてる日時を選択すれば、登録完了です。
たったこれだけ。
履歴書や職務経歴書などの提出も一切不要です。
約60秒で完了するので、気になる方は登録だけでもしてみてください。
登録後、本人確認のための電話が来ます。
2~3分で終了するので、特に何も準備せず待機していればOKです。
その後、必要があればちゃんとした面談が受けられます。
面談では主に
- キャリア(経歴やスキル)の棚卸し
- 希望条件のヒヤリング
をセットで行います。
転職に慣れていない方でも丁寧に対応してくれるので、気軽に相談してみてください。
面談会場は「東京」のみですが、電話やWebでの面談ももちろん可能です。
※筆者もWeb面談でお願いしました。




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