
簿記3級って就職/転職に有利なのかな
でも「履歴書に書くのは恥ずかしい」って声も聞くし、、
せっかく取ったから活用したいな。
こんな方のために、就職/転職と簿記3級の関係性について解説していきます。
結論:簿記3級は就職/転職に有利とはいえません。
でも安心してください。
簿記3級でも活かす方法はたくさんあります。
本記事ではそんな簿記3級の活かし方についても解説していきます。
意外と活かしきれていない方が多いので、ぜひ最後まで読んで就職活動に役立ててください。
- 簿記3級2級に90点以上で合格
- 簿記を活かし、未経験の経理転職に成功
- 現役経理部員として活躍中

簿記3級は就職/転職に有利とはいえない

早速結論ですが、簿記3級は就職に有利とは言い切れません。
理由は
- 商業高校で取得している人が多い
- 商業系、経済系の学部では取得を授業の一環としている
- 毎年5~10万人が合格している
(参考:商工会議所3級受験者データ)
など、比較的多くの人が合格できてしまうから。
「取得している人が多い」→「ライバルとの差別化にならない」→「就職に有利とはいえない」
こんなイメージです。
とはいえ決して無駄にはなりませんし、後述する「簿記3級を活かす方法⇩」はもちろんあります。
ただ「簿記3級があるから就職に有利だ!」とはならないことは頭に入れておきましょう。

実際ボクも簿記3級取得後に転職活動したけど、有利とは感じなかったよ
でも簿記3級は履歴書に書いてOK

簿記3級は就職に有利とはいえませんが、履歴書に記載してOKです。
時々「簿記3級を履歴書に書くのは恥ずかしい」という方がいますが、それは
- 簿記1/2級
- 税理士資格
- 公認会計士
など、簿記3級以上の資格を持っている方の話です。
基本的に書いてプラスになることはあっても、マイナスになることはないので大丈夫。
簿記3級があることで
- 最低限の会計知識
- 資格に取り組んだ証
- やる気のアピール
といった証明になるので、かなり印象は変わってきますよ。
ぜひ迷わず記載してくださいね。
簿記3級を就職/転職に活かす方法

簿記3級は就職/転職に有利とはいえませんが、活かすことは可能です。
その方法を4つ紹介します。
簿記3級を条件にした求人へ応募する
企業によっては「簿記3級」を応募条件にした求人を出している場合があります。
実際に検索してみると、8,400件以上の企業が簿記3級合格者を必要としていますね。
3級を持っているだけでこれだけ求人の幅が広げられるのも事実。
簿記を条件にした求人は
- 経理
- 税理士事務所
などが多いですが、私の周りでも3級のみで内定を勝ち取っている方がいます。
大事なのは「簿記3級を必要としている企業に飛び込む」こと。
これができれば、簿記3級でも無駄なく活用できますよ。
他のスキルと組み合わせる
簿記3級は他のスキルと組み合わせると強いです。
例えば
- 簿記3級×ITスキル
- 簿記3級×TOEIC(英語)
- 簿記3級×PCスキル
など、自分が持ってるスキルをかけ合わせてみましょう。
簿記3級は多くの人が持っていますが、かけ合わせたスキルを持っているだけで一気に貴重な人材になれます。
応募先が必要としているスキルに簿記3級を組み合わせてみるのがポイントです。
ぜひ簿記以外に活かせるスキルがないか確かめてみてください。

ぼくは「簿記×ITスキル」をアピールして採用されたよ。
やる気のアピールに使う
簿記3級を持っていれば
- しっかり勉強して合格したんだな
- 会計に少しは興味ありそうだな
など、好印象のきっかけになります。
ベテラン経理マンである私の上司も「口でいうより資格がある方が説得力もあるし、簿記3級は使えると思うよ」と言っているほどです。
たしかに「やる気があります!」よりも「やる気があるので勉強して資格取りました!」の方が熱意も伝わりますもんね。
ないよりもある方が必ず役に立ちます。
そのアピール材料として簿記3級は有効活用できますね。

知り合いは
①経理へ部署異動をお願いする
②断られる
③簿記3級を取得後再度お願い
④認められる
って、簿記3級が功を奏してたね。
簿記2級を取得する
簿記3級を持っている方は、2級を目指すのも一つの手です。
簿記2級があれば
- 経理事務
- 税理士事務所
の応募可能求人数が何倍にも跳ね上がります。
簿記2級は「企業が応募者に求める資格ランキングトップテン(㈱リクルートキャリア)」にて第1位を獲得しているほど人気の資格です。
国家資格と同等の役割を果たしてくれる簿記2級は、難易度や勉強時間から考えてもコスパ最強。
簿記3級を持っている方は、そんな簿記2級学習へのスタートラインに立っているということです。
経理や税理士事務所への転職を考えている方は、そのまま簿記2級まで目指してみて下さい。

ボクは簿記2級のおかげで未経験での経理転職に成功したよ
簿記2級が勉強中であることを伝えるのもあり!
「簿記2級取りたいけど難しくて、、」
という方は「簿記2級は勉強中です」と伝えてみるのもアリです。
これなら
- 3級取得後も意欲的に学習しているアピールになる
- 企業が「簿記2級の資格」ではなく「簿記2級程度の知識」を必要としているケースがある
など、簿記2級に合格していなくても活かせる場合があります。
履歴書に書く場合は以下のように記載してください。
年 | 月 | 免許・資格 |
---|---|---|
2022 | 11 | 日本商工会議所簿記検定3級 合格 |
2023 | 1 | 日本商工会議所簿記検定2級 合格に向けて勉強中 |
この書き方は、ルールとしても認められているので積極的にアピールしてOKです。
簿記3級を持っていれば、簿記2級さえもアピール材料に使えます。
ぜひ試してみてください。

簿記3級が活かせる仕事5つ

それでは、簿記3級が活かせる仕事を5選紹介していきます。
経理
「経理=簿記」と言われるほど、経理において簿記の知識は必須です。
簿記3級を持っていれば、会計のルールを知っていることになるので
- 仕訳
- データ入力
- 経費精算
などの簡単な経理業務なら十分活かせます。
逆に簿記を持っていないと、経理を理解するのは非常に困難。
そのくらい会計の入り口である簿記3級は経理との相性ピッタリです。

簿記3級で基礎知識を持っていれば、教育側もかなりやりやすくなるからね
会計・税理士事務所
会計・税理士事務所でも補助業務なら簿記3級でも十分活かせます。
私が2ヶ月間実習でお邪魔した税理士事務所では、4割ほどが簿記3級合格者でした(2級以上は持っていない)
もちろんその先の税理士を目指す方はさらなる勉強が必要です。
ただ会計・税理士事務所の入口に立つという意味では、簿記3級でも十分ということです。

簿記3級が楽しいと思った人は、会計業界に向いてる可能性があるよ。気になる人は目指してみてね
販売職
販売職では、マーケティングや集客力も重要ですが、資金管理能力があれば大事な部分を見失わずに経営できます。
店長や店舗管理などへキャリアアップしたい方にとって簿記3級は非常に有効です。
営業職
営業職も、営業前に取引先の経営状況を把握するだけで、大きな差が出ます。
簿記3級が活かせると
- 信頼できる企業か見定められる
- 未払いのまま倒産されるリスクを減らす
- 説得力のある交渉がかけられる
- 「明確な数字が欲しい」という企業に有効
など、社内や営業先から評価されます。
一見関係なさそうな営業職も、意外と簿記が活かせたりします。
ITエンジニア
ITエンジニアは、会計システム等のプログラムを組む機会も多くあります。
そこに簿記の知識があると、設計段階での提案や交渉がスムーズです。
そのために取る必要はありませんが、もし簿記3級を持っていたらその知識は十分活かせます。

ボクの父(エンジニア)は、会計システムの設計で簿記の知識が役立ったって言ってたよ
まとめ:簿記3級は使い方次第で就活に大きく活かせる

簿記3級は取得者が多いので、就職/転職に有利かと言われると答えはNoです。
ただ
と、簿記3級を持っているからこそ活かせることはたくさんあります。
企業からも人気のある簿記。
簿記3級を持っているということは、そのスタートラインに立てているということです。
ぜひこれらをうまく活かし、就職活動などに役立ててみてください。



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