経理の平均年収はいくら?年齢や地域などタイプ別に紹介します!
経理の平均年収っていくらなの?
「高い」「低い」いろんな意見聞くし、正確なデータをもとに知りたいな
事務職の中でも専門性が高い経理職。
経理は年収の振り幅が大きいため「自分の年収が高いか低いか」を把握できていない方も多いはず。
ということで本記事では
- 厚生労働省
- 民間の調査データ
をもとに、正確な経理の平均年収をタイプ別に紹介していきます。
意外と実力に見合った給料をもらえていない方が多いため、ぜひ最後までチェックしてみてください。
平均年収を把握することが、今後の年収アップにも繋がりますよ。
経理ってなに?という方へ
経理とは「経営管理」の略で、会社の活動を数字で表すことを指します。
つまり、お金を管理する仕事のことです。
基本的にはデスクに座った作業がメインになります。
詳しく知りたい方は『経理とはどんな仕事?』をご覧ください。
- 未経験の経理転職で3社内定
- 多くの相談者が経理転職に成功
- 経理部員として楽しく働いている
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転職成功者からのメッセージをみる
Twitter(@aion1224up)にて数多くの転職成功報告をいただいています。
みなさんいつもありがとうございます。
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3社からいただいた経理の内定通知メールです。
私の過去の悲惨な経歴を見る
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こんな私でも、未経験の経理転職に成功しています。
大事なのは過去ではなく「これからどんな行動をしていくか」だと思ってます。
数年後「あのとき頑張ってよかった!」と思えるよう、今苦労している方もぜひ一緒に頑張っていきましょう。
経理の平均年収を複数データから紹介
結論:経理の平均年収は467万円です。
この結果は、以下
の4つのデータをもとに算出しました。
経理の平均年収(厚生労働省)→450万円
経理の年収は厚生労働省だけでなく、民間の調査データも考慮した平均を算出しています。これは厚生労働省のデータがハローワークメインであり、ハローワークに求人を出していない高年収企業も多くあるためです。よりリアルに近い経理の平均年収が467万円となります。
全国の平均年収が440万円と言われているので、経理の平均年収である467万円はやや高めといえます。
これは経理が専門職というのも少なからず影響しているのでしょう。
ただ
- 年収1000万超えの経理部員も多い
- 年収200万代の一般事務寄りな経理部員もいる
など、差が大きいということは頭に入れておいてください。
この辺の違いについては「経理の平均年収をタイプ別に紹介⇩」でも解説しています。
これだけではイメージしづらいと思うので「月収」「手取り」「生涯年収」「中央値」なども以下表に算出してみました。
項目 | 金額 | 計算式 |
---|---|---|
平均年収 | 467万円 | 4データの平均値 (450万+503万+513万+403万)÷12 |
平均月収 | 39万円 | 平均年収(469万)÷12 |
月の手取り | 26万円 | 平均年収(469万)-ボーナス2ヶ月分(78万)×社保税金分(0.8)÷12 |
生涯年収 | 2億81万円 | 平均年収(469万)×43 ※新卒22歳~定年65歳まで働くことを前提 |
年収の中央値 | 422万円 | 全年収を並べたちょうど真ん中の値 ※より実態に近い値 |
細かく分けるとイメージしやすいね
経理の平均年収をタイプ別に紹介
経理は人によって年収に1000万以上差が出てしまう職種です。
その内訳がわかるよう、経理の年収データを5タイプ別に分けて紹介していきます。
年代別
年代別経理の年収データは以下の通り。
年代 | 年収 |
---|---|
20代 | 381万円 |
30代 | 503万円 |
40代 | 590万円 |
50代 | 681万円 |
・厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
・doda「平均年収ランキング」
・人材サービス産業協議会「転職賃金相場2020」
の平均値をもとに算出しています。
ご覧の通り、年代が上がるにつれて年収も上がっています。
経理は経験がモノをいう世界です。
経験年数を積み上げていくことで「リーダー」→「部長」→「管理職」へと昇進していき、担当する業務の幅も広がります。
中には経営クラスの経理担当を任せられることも…。
年功序列といえばそうですが、年数を積むことでしか得られない経験も多く、年齢とともに年収も上がっていくのが自然な流れですね。
20代で経験が少ないうちは、一般事務的な業務も多いから年収は低めだね
男女別
年代別経理の年収データは以下の通り。
性別 | 経理年収 | 全体年収 |
---|---|---|
男性 | 553万円 | 342万円 |
女性 | 439万円 | 259万円 |
・経理年収➤doda「平均年収ランキング」
・全体年収➤厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
をもとに算出しています。
比べてみると男性の方が経理の年収は高めですね。
これはおそらく、年収の低いパートやアルバイトなどは女性の占める割合が大きい傾向にあるからでしょう。
キャリアアップや転職による年収アップにおいては、男女どちらもあまり変化はないので安心してください。
ちなみに全体とも比較してみましたが、年収の差率で考えると女性の経理はかなり高めといえますね。
男性も女性も収入面で困ることはなさそう
地域別
地域別に経理の年収データをまとめてみました
北海道 | 391万円 | 埼玉県 | 471万円 | 岐阜県 | 458万円 | 鳥取県 | 382万円 | 佐賀県 | 388万円 |
青森県 | 322万円 | 千葉県 | 456万円 | 静岡県 | 427万円 | 島根県 | 349万円 | 長崎県 | 406万円 |
岩手県 | 378万円 | 東京都 | 538万円 | 愛知県 | 458万円 | 岡山県 | 431万円 | 熊本県 | 403万円 |
宮城県 | 389万円 | 神奈川県 | 469万円 | 三重県 | 448万円 | 広島県 | 449万円 | 大分県 | 401万円 |
秋田県 | 367万円 | 新潟県 | 393万円 | 滋賀県 | 462万円 | 山口県 | 430万円 | 宮崎県 | 358万円 |
山形県 | 355万円 | 富山県 | 429万円 | 京都府 | 462万円 | 徳島県 | 375万円 | 鹿児島県 | 389万円 |
福島県 | 380万円 | 石川県 | 421万円 | 大阪府 | 464万円 | 香川県 | 413万円 | 沖縄県 | 339万円 |
茨城県 | 420万円 | 福井県 | 423万円 | 兵庫県 | 401万円 | 愛媛県 | 371万円 | ||
栃木県 | 442万円 | 山梨県 | 404万円 | 奈良県 | 445万円 | 高知県 | 393万円 | ||
群馬県 | 386万円 | 長野県 | 395万円 | 和歌山県 | 411万円 | 福岡県 | 395万円 |
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
をもとに算出しています。
経理の年収は地域によってもかなり差がありますね。
年収の高い東京では538万円である一方で、年収の低い青森では322万円とその差額は216万円。
やはり人口の多い地域は成長企業が集まりやすい→結果経理の年収も高い傾向にあるのでしょう。
高年収経理を目指すのであれば、地域にも目を向けておく必要がありますね。
東京は圧倒的だね
役職別
役職別経理の年収を「一般社団法人人材サービス産業協議会の統計」より紹介していきます。
役職 | 年収 |
---|---|
役職なし | 300~399万円 |
担当者 | 400~599万円 |
課長クラス | 600~799万円 |
責任者・マネージャー | 800~999万円 |
部長クラス以上 | 1000万円~ |
参考画像を見る
このように、役職によって年収に大きな差が出てくるのが経理の特徴でもあります。
ただ個人的な感想としては、こちらのデータは各役職ごとの上限値かな~とも感じています。
例えば中小企業で経理部長になったからといって、必ず年収1000万を超えるとは限りません。
おそらく大手や上場企業での年収が一番近いでしょう。
だからみんな経験を積んで、高収入が期待できる企業へ転職していっているんだね
雇用形態別
雇用形態別の経理の年収は以下の通り。
雇用形態 | 経理時給 | 一般事務時給 |
---|---|---|
アルバイト・パート | 1,097円 | 1,086円 |
派遣社員 | 1,265円 | 1,342円 |
求人ボックス「求人統計データ」
をもとに算出しています。
決して低いわけではありませんが、一般事務に比べるとやや低いという結果が出ています。
経理は専門性があるとはいえ、アルバイトやパート・派遣社員レベルだと、一般事務に近い単純業務が多いからこその結果ですね。
規模が小さければ、人事や雑務を兼任することもあり、経理とは少し離れた仕事内容である可能性があります。
経理で高年収を目指すなら、経験を積んで正社員を目指すのが良さそうだね
経理と他部署の年収を徹底比較
経理と他部署の年収を比較してみました。
職種 | 平均年収 |
---|---|
経理 | 507万円 |
人事 | 506万円 |
法務 | 634万円 |
総務/庶務 | 480万円 |
貿易事務 | 385万円 |
一般事務 | 337万円 |
営業事務 | 337万円 |
医療事務 | 286万円 |
職種 | 平均年収 |
---|---|
技術系(IT/通信) | 442万円 |
技術系(電気/電子/機械) | 442万円 |
営業 | 439万円 |
金融専門職 | 434万円 |
技術系(建築/土木) | 422万円 |
技術系(メディカル/化学/食品) | 386万円 |
クリエイティブ | 374万円 |
販売/サービス系 | 325万円 |
全体 | 403万円 |
比較のためdoda「平均年収データ」に統一して参照しています
経理は法務に比べると年収は低めですね。
これは経理の年収に単純作業が多くなりがちなスタッフが含まれているのも要因でしょう。
ただ他職種とくらべてみると、経理の年収は意外と高いことがわかります。
経験やスキルにもよりますが、ある程度の高年収が期待できるのは安心です。
経理の年収は低い?
時々、経理の年収は低いと認識されることがあります。
しかし「経理と他部署の年収を徹底比較⇧」のデータの通り、経理は全国平均と比べる年収も高いことがわかります。
この認識のズレは
- 売上に直結しない
- 最初は一般事務と同じ扱い
- 経験年数に応じて給料が上がっていく
こういった背景があるからです。
そして実際経理で働いて気づいたことですが
- とにかく仕事を頑張る
- がむしゃらに資格の取得を目指す
- 「いつか年収は上がる」と信じ込む
と、年収アップとは違う方向へ進んでいる方が多いことにも原因があります。
正しい年収アップの方法はこのあと解説するよ
経理の年収を上げる方法
実際経理は年収アップ可能です。
むしろ今年収1000万超えの経理部員でも、最初は年収300万代からスタートしています。
でも年収アップにはコツがあり、ただ闇雲に頑張っても中々評価されません。
実際に年収アップしている人の傾向をみると、以下5つの方法を徹底していました。
- 自分の市場価値を把握しておく
- 意味ある資格を取得する
- 売れる実務経験を優先的に積む
- 常に求人はチェックしておく
- 年収交渉する
これをもとに多くの人は「転職」を繰り返して年収アップを叶えている人がほとんどです。
詳しくは『経理の低い年収を上げる4つの方法!』で解説しているので、経理の年収に不満のある方はぜひご覧ください。
また、経理の転職エージェントとして人気な「MS-Japan 」のサイトにて、経理転職のノウハウが1ページでまとめられています。
参考になるので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
まとめ:経理の年収は場合によって大きな差がある
複数データを平均すると、経理の平均年収は467万円であることがわかりました。
しかし蓋をあけてみると、年収差は300万~1000万以上と
によって大きな差があることがわかりました。
経理で年収を上げたい方は、がむしゃらに努力するのではなく正しい方向へ進んでいく必要があります。
逆にいえば、正しい方向へ努力すれば年収1000万超えも叶うのが経理の良いところ。
せっかく経理で働くなら生活にもゆとりのある働き方で楽しく働いてみてください。
年収を上げたい方は以下記事もあわせてご覧くださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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よければ他の記事も参考にし、楽しい経理ライフを送るための判断材料にしてください。
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