


経理って何?どんな仕事?
経理とは「お金を管理する役割」で、会社にとって欠かせない存在です。
そんな経理ですが、調べても「専門用語や漢字ばかりでイメージができない!」となる方は多いはず。
そんな方でも抵抗なく読めるよう、本記事では図解を用いて分かりやすく解説していきます。
本記事を読めば
といった内容が全てわかります。
気になる部分だけでも良いので、ぜひ目次からチェックしてみてくださいね。
3社から頂いた経理の内定通知メールです。
そんな私でも、未経験の経理転職に成功しています。
大事なのは過去ではなく「これからどんな行動をしていくか」だと思っています。
数年後「あのとき頑張ってよかった!」と思えるよう、今苦労している方もぜひ一緒に頑張っていきましょう。
「これから経理を目指したい!」という方は、ぜひ「未経験から経理へ転職する方法」も合わせてご覧ください。
実際に未経験から3社内定GETした方法を解説しています。
経理とは「経営管理」の略で、会社の活動を数字で表すことを指します。
つまりお金を管理する仕事です。
もう少し具体的に言うと
などが挙げられます。
会社が成長する上でお金の管理は欠かせません。
その役割を担っているのが経理です。
基本的にはデスクに座った仕事がメインだよ
経理の仕事内容をもう少し細分化して紹介します。
聞き慣れない用語が多いと思いますが、役割に応じて様々な業務があるとイメージしてもらえればOKです。
この辺の用語は
などによって自然と身につくので安心してください。
ざっくりと「管理」「計算」「納税」のように、お金全般を扱ってると思ってもらえたらOKです。
最初は漢字だらけで混乱するよね
会社全体からみた「経理の役割」は以下のとおり
基本的には経理以外の社員(営業や技術者など)が、
などを行い、売上を立てていく。
経理はstep1で起きているお金の流れを記録。
記録した内容を
といった会社の状態がわかるシートにまとめ、経営者に提出する。
経営者は、経理がまとめた書類をもとに、会社の成績や資産状況などをチェックする。
基本的にはこのサイクルで会社が回っています。
経理は大事な役割を担っているんだよ
経理はルーティンワークが多く「1日」「1ヶ月」「1年」という一定のサイクルに沿って仕事をしています。
それぞれの仕事の流れを紹介していきますね。
※あくまで目安。1例を紹介します。会社や業界によって流れは異なります。
経理の1日の流れを紹介します。
9:00 | 出社、メールチェック、1日の予定や連絡事項の確認 |
10:00 | 現金や預金の確認、売上チェック |
11:00 | 取引伝票の起票、整理 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 銀行へ現金出勤 |
14:00 | 小口現金の確認、経費精算処理 |
15:00 | 会計ソフトに仕訳入力 |
17:00 | 書類の整理、ファイリング |
18:00 | 退勤 |
基本的に
といった業務に関しては毎日行っていきます。
経理の1ヶ月の流れを紹介します。
1日 | 在庫の確認、棚卸、請求書の作成 |
5日 | 売上等の仕訳 |
10日 | 所得税や住民税の納付 |
20日 | 給与の計算、社会保険の計算 |
25日 | 給与振込 |
30日 | 月次決算の準備、整理 |
会社によって
と、決まりがあるため、それにそって業務を組み立てていきます。
経理の1年の流れを紹介します。
4月(期首) | 年次決算の整理 |
5月 | 年次決算書類の作成 |
6月 | 株主総会、税務申告 |
7月 | 賞与計算 |
11月 | 中間税務申告 |
12月 | 賞与計算、年末調整 |
1月 | 給与支払報告書の提出、法定調書の提出 |
3月(期末) | 年次決算の準備、実地棚卸 |
基本的に
といった仕事は年単位で行っていきます。
年1なので、業務内容が定着するまでに時間がかかります。
「経理の仕事」といっても、企業の規模や業界によって仕事の内容は大きく異なります。
企業規模による経理業務の違いを3つに分けて解説していきます。
大手・上場企業の場合、複数の経理部員がそれぞれの業務を担当。
例えば
など、会社の規模に応じて細かく業務が分けられます。
経理の一部分しか担当できないため、全体の業務を把握できない方が多くなりがちですが、、
その分膨大な処理や大手ならではの案件も多く、中小などとはまた違った経験がつめます。
中小企業の場合、経理担当者が少人数で業務を進めていることが多いです。
経理だけでなく
といった業務を兼任することも多いため、経理以外の知識も必要です。
その分会社の全体像を把握でき、経理全般のスキルが身につけられます。
スタートアップ企業はできたばかりなので、経理担当者がいないこともしばしば。
業務が明確に分けられていないことも多く
といったケースも十分ありえます。
経理として入社するというよりも「他業務をメインにしながら経理業務も行う」といったイメージが近いかもしれませんね。
経理は業界+によって、必要な知識や会計処理も大きく変わってきます。
小売業は「モノを仕入れて販売する」というのがメインの業種。
支払が複雑になりがちなので、経理担当者が
などを行うこともしばしば。
「商品券」や「ポイント」などの会計処理が発生するのも小売業経理の特徴です。
製造業は「モノを作る」のがメインの業種。
製造にはコストが発生するので、それを管理するための「原価計算」が必要になってきます。
「発生したコスト」と「予算」の差を分析し、今後の方針を計画することも多いです。
不動産業は「家などの大きな商品を扱う」のがメインの業種。
プロジェクトの開始から完了までが長いため、会計年度をまたいで処理されることもあります。
「不動産の売買」や「賃貸」に関わることも多く、税金関連の処理が必要になるのも特徴です。
金融業は「お金を商品として扱う」のがメインの業種。
株式や債券などを扱うことが多く、評価額や為替などの知識が必要になります。
「お金=在庫」のため、管理が非常に厳しくなりがちなのが特徴です。
建設業は「建物を立てる」のがメインの業種。
建物を立て始めてから完成するまでの期間が長いため、会計年度をまたいだ処理が多くなります。
コストの計算は原価計算と似ていますが
などに合わせて収益を管理する必要があり、独自の会計処理が必要になるのが特徴です。
外資系企業は「海外との取引」がメインの業種。
国内での決算だけでなく、海外の親会社へ決算報告をする必要があります。
単純な経理知識だけでなく
といったプラスαのスキルが求められます。
次は、経理の年収について見ていきましょう。
まずは以下の表をご覧ください。
ご覧の通り、経理の平均年収は470万円と、全国平均を大きく上回っていることが分かります。
ただ
といった方の年収は低いことも多いです。
以下の表を見ても年収に大きな差があることがわかります。
年収300~500万 | ・若手 ・同じ会社にいる人 |
年収800~1200万 | ・ベテラン ・転職を繰り返してる人 |
意外と年収が低いと思われがちですが、やり方次第で年収アップを狙えるのが経理です。
まだまだ夢のある職業だね
経理の年収について詳しく知りたい方は「経理の平均年収はいくら?」を合わせてご覧ください。
経理ではメリット・デメリットがはっきり存在します。
経理のメリットは以下8点。
これはすべて私が経理で働いて実感していることでもあります。
専門レベルを身につければ、安定して働いていけるのが経理の良いところですね。
詳細は『経理で働く8つのメリット』をご覧ください。
逆に経理には以下6つのデメリットも存在します。
もはやメリットとは真逆の意見ですね。
これは多くの人の「経理はやめとけ」という声をもとに取り入れた意見です。
紹介したデメリットは、事実でもありますが改善もできます。
詳しくは『「経理はやめとけ」と言われる6つの理由』をご覧ください。
経理は、向き不向きがはっきり分かれる職種で
冗談抜きでこのくらい違います。
実際経理が向いている人の特徴は以下12つ
多く当てはまっていればいるほど、経理に適正がある証拠です。
逆に経理に向いていない人の特徴は、以下4つ
3つ以上当てはまる方は、経理で働いていくのは難しいでしょう。
とはいえ最初から適性が必要というわけではなく、仕事をしていくうえで改善できる点はたくさんあります。
向いてる部分は最大限生かし、向いてない部分は改善していくことで、経理でも上手に立ち回れますよ。
しっかり適正を確認しておきたい方は『経理の向き不向き』をチェックしてみてくださいね。
経理に求められるスキルは以下4つ
経理において欠かせないのが「簿記」の知識。
経理のメイン業務でもある
は、簿記という共通のルールに則って進めていきます。
基本的なルールは同じなので、どの企業へいっても簿記知識が役立つのが特徴です。
「経理の資格=簿記」とも言われており、転職における求人も、簿記の取得レベルによって調整されるほど定番になっています。
経理を目指したい方はまず、簿記の資格を取得するところからはじめてみてください。
簿記に関しては、別サイト『簿記屋さん』で詳しく解説しています。
簿記の詳細や学習法について徹底解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
経理ではパソコンスキルが必要不可欠。
基本的には
など、業務のほとんどがパソコンを使って進められます。
パソコンスキルがあるだけで「普段1時間かかっていた作業が5分で終わる」なんてことも全然あります。
近年進歩しつつあるはIT技術に対応していくためにも、ぜひパソコンスキルは身につけておきましょう。
「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」という資格を取れば、Excelスキルなどの証明にも繋がります。
「これからパソコンスキルを身に着けたい」という人には最適なのでぜひチェックしてみてくださいね。
企業によって、語学力はかなり重宝されます。
語学力を持っていれば
など、仕事の幅を一気に広げられます。
「簿記×英語」などの組み合わせができると、転職等にも有利です。
国境を超えてお仕事したい方には最適なスキルになります。
英語力を証明したい方は、TOEICの取得も検討してみてください。
パソコン作業がメインとなる経理では「コミュニケーション能力は不要」と思われがちですが、実はそうではありません。
最近の経理では、単純な入力業務だけでなく
など、人と話す機会も増えています。
会計のルールは小難しく感じる方も多いため、伝わるよう説明するスキルも必要です。
他部署と円滑にコミュニケーションを取れる方こそが、優秀な経理部員といっても過言ではありません。
自信がない方は、目の前にあるものについて話す練習から始めてみてくださいね。
コミュ力があると作業効率が上がって残業時間も一気に減らせるよ。
経理の仕事はなくなりません。
ただし、経理の仕事の一部が減っていくのは事実です。
なくなる可能性の高い仕事の例を挙げると以下の3つ。
基本的に単純業務が減っていくイメージです。
逆に、なくならない経理の仕事は以下4点
このように「AIを導入したからこそ発生する業務」や「経営に関する判断」は、人なしでは進められません。
経理で働いていると「面倒な仕事が自動化できるおかげで他に集中できる」とポジティブに捉える人も多いよ
とはいえ単純作業しかしない経理部員のままだと、仕事がなくなってしまう可能性があるので、、
今のうちに「なくならない経理業務の経験」を積んでいく必要がありますね。
今後経理として生き残っていきたい方は『経理の仕事はAIでなくなる?』をチェックしてみてください。
これから経理を目指してみたくなった!
けど、、僕未経験だし転職できるのかな。。
大丈夫です。未経験の方でも経理に転職できます。
実際に「私」や「相談してくださる方」も、未経験で経理転職に成功しています。
しかし簡単ではない。ということは頭に入れておいてください。
正しい方法で転職活動をしていかないと、内定どころか面接を受けることすら難しいです。
意識すべきポイントは以下9点
結構たくさんありますが、実際に私が経験して学んだ手法ばかりです。
詳しいやり方は「未経験から経理に転職する方法」で解説しているので、ぜひご覧ください。
まずはココから
経理に関するよくある質問を紹介しておきます。
A:経理は「時期」「会社」「人」によっては忙しいです。
特に繁忙期は忙しいイメージを持つ方が多い印象。
ただこの忙しさは誰でも改善可能です。
忙しい経理に不安のある方は『経理が忙しいはウソ!?』をご覧ください。
A:経理の残業時間は、月平均だと20時間くらい。
ただし
など、かなり人によって差があります。
残業時間をコントロールしたい方は『経理の残業時間』をチェックしてみてください。
A:経理は繁忙期の翌月が暇な時期(閑散期)になりがちです。
ここでいかに
をできるかどうかが、経理自体の忙しさを左右します。
詳しくは『経理の閑散期っていつ?』を参考にしてください。
A:経理はワークライフバランス最高です。
理由は
といった特徴が経理にはあるから。
ただ、ワークライフバランスが酷い経理部署も存在するので…
ワークライフバランスが整った経理で働きたい方は以下記事に目を通してみてください。
A:経理は副業との相性抜群です。
これは
など、経理だからこその活きることがたくさんあります。
副業をしようか考えている方は『副業なら経理が最強?』もチェックしておくと良いですよ。
A:実際経理は人手不足です。
これは
といった要因が挙げられます。
でもこれは、未経験から経理へ転職するチャンスでもあります。
人手不足に不安のある方は、ぜひ『経理が人手不足な原因は?』を参考にしてください。
A:経理に必要な資格は簿記以外にもあります。
などなど…。
とはいえ目的次第では無駄になる資格もたくさんあります。
適切な資格を見極めたい方は『経理におすすめの資格12選!』を参考にしてください。
A:実際に経理に入社して後悔した経験はたくさんあります。
などなど…。
とはいえこれは一時的なものであり、工夫次第で改善できることばかりでした。
後悔してる or 後悔したくない方は『経理に転職して後悔したこと』をぜひチェックしてみてください。
A:経理の年収は低くありません。
しかし
といった理由から「経理の年収は低い」と思われる方はいらっしゃいます。
でも安心してください。
やり方次第で誰でも経理の年収アップは可能です。
経理の年収が不安な方は、以下記事も合わせてご覧ください。
経理のキャリアプランは
など、数多く存在します。
詳しいキャリアパスやキャリアアップ方法に関しては「経理のキャリアプラン」で解説しています。
経理とは「お金を管理する役職」で、会社にとっては欠かせない存在です。
など、向き不向きもはっきり分かれる職種ですが、人によっては天国のような仕事です。
経験を積み転職していけば年収も上がりますし、スキルが有れば将来AIに仕事を取られることもありません。
経理に不安を覚えている方も、ぜひ前向きに捉えて進んでいってください。
私や周りの人間も、経理へ転職して非常に楽しく働けています。
経理について詳しく知りたい方は、ぜひ本サイト「経理屋さん」を参考にしてください。
そして経理で働いてみたい!と思った方へ。
経理についてある程度理解した上で魅力を感じている方は、適正のある可能性が十分高いです。
ぜひ「未経験から経理へ転職する方法」の記事を参考に経理を目指してみてください。
経理になるのは簡単ではありませんが、この方法で20人以上の相談者が経理になっています。
苦しむことなく最短のルートで経理部員の仲間になっちゃってくださいね。
本記事で紹介した記事一覧
簿記に関しては、別サイト『簿記屋さん』で詳しく解説しています。
簿記の詳細や学習法について徹底解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
コメント