


経理において「資格」は非常に重要です。
しかし
など、資格が原因で振り回されている人が多いのも事実。
大切なのはホントに必要な資格に絞って勉強すること。
そこで本記事では、
など、経理におすすめの資格をタイプ別に紹介していきます。
他記事にはない「取得すべき級」まで解説していくので安心してください。
これを最後まで読めば、あなたに最も必要な資格がなにかがすぐにわかりますよ。
経理とは「経営管理」の略で、会社の活動を数字で表すことを指します。
つまりお金を管理する仕事です。
基本的にはデスクに座った作業がメインになります。
詳しく知りたい方は「経理とはどんな仕事?」をご覧ください。
経理に関連する12の資格を表にまとめてみました。
日商簿記 | MOS | ビジネス会計検定 | 給与計算検定 | FP | FASS検定 | 日商簿記 | 税理士 | 公認会計士 | TOEIC | U.S.CPA | BATIC | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
必要レベル | 3/2級 | スペシャリスト | 2級 | 2級 | 2級 | ー | 1級 | ー | ー | ー | ー | ー |
おすすめ度 | ||||||||||||
難易度 | ||||||||||||
学習期間 | 2ヶ月~半年 | 2週間~2ヶ月 | 1~3ヶ月 | 1~3ヶ月 | 3~6ヶ月 | 2週間~3ヶ月 | 1年前後 | 2~5年 | 2~4年 | 3ヶ月~2年 | 1年~2年 | 1~2ヶ月 |
学習費用 | 1万~20万 | 2千~5千 | 3千~5万 | 2千 | 5千~13万 | 2千~1万 | 10万~25万 | 20万~100万 | 30万~80万 | 4千~10万 | 20万~100万 | 3千~5千 |
受講料 | 7,570 | 9,800 | 12,430 | 8,000 | 14,700 | 10,000 | 7,850 | 7,500 | 19,500 | 7,810 | 400,000 | 5,500 |
未経験重要度 | 高 | 高 | 中 | 中 | 中 | 低 | 低 | 無 | 無 | 低 | 無 | 低 |
コメント | 2級まで取れば、未経験でも経理転職成功の可能性大! | Excelスキルの証明に最適 | 財務諸表を分析して改善策が提案できる | 短期間の勉強で給与計算の知識がアピールできる | 経理以外にも役立つお金のスキルが身につく | 経理の実務スキルが証明できる | 大手経理に通用する高難易度簿記資格 | 税務関連の知識を活かし、独立も目指せる | 三大難関国家資格の一つ。独立も目指せる | 実践的な英語力が証明できる | 米国が認定する公認会計士。海外どこでも働ける | 英語版の簿記。外資系企業への転職に有利 |
※おすすめ度は「転職の有利性」「実務での活用度」「難易度」を総合的な判断基準としています。経理へのおすすめ度であり、その資格の優劣を図るものではありません。
これを以下3つに分類して紹介していきます。
それぞれに分類した理由を以下表にまとめておきますね。
経理未経験の方
資格 | 説明・分類した理由 |
---|---|
簿記3/2級 | 企業の経営活動などを数字で表すための知識が問われる →経理応募の必須条件になっている |
MOS(Excel) | オフィススキルを証明する国家資格 →経理に必要なExcelスキルを資格で証明できる |
ビジネス会計検定2級 | 財務諸表の分析能力が問われる →簿記との相性が良い(比較的簡単) |
給与計算検定2級 | 給与計算や社会保険、労働に関する法律などが学べる →約50時間の学習で給与計算知識がアピールできる |
FP2級 | 日常生活などのお金の知識が学べる →経理未経験に任されがちな総務関連業務の知識アピールになる |
キャリアアップしたい方
資格 | 説明・分類した理由 |
---|---|
FASS検定 | 経理の実務能力を図るための検定 →優良大手企業などが採用基準に導入しつつある |
簿記1級 | 高度レベルの会計知識が習得できる →難易度が高く、希少性が高い |
税理士 | 税務関連の知識が求められる国家資格 →企業に重宝される&独立が目指せる |
公認会計士 | 企業の財務諸表を、専門的な立場でアドバイスできる国家資格 →大手や上場企業では必須の存在&独立が目指せる |
グローバルで活躍したい方
資格 | 説明・分類した理由 |
---|---|
TOEIC | 実践的な英語力が問われる試験 →世界に拠点を置く外資やグローバル企業では英語力が求められる |
U.S.CPA | 米国が認定する公認会計士資格 →グローバルにどんな国でも働くことができる |
BATIC | 英語の会計処理や国際的な会計基準の理解度を図る検定 →TOEICと簿記をかけ合わせてアピールできる |
経理は経験者が優遇される世界。
つまり未経験者は資格で勝負するしかありません。
そんな未経験の経理転職に役立つ資格は以下5選。
簿記は企業の経営活動を記録し、経営活動や財務状況を明らかにするための知識を測る資格です。
経理の中でもっとも重宝される会計資格で、業界では「経理資格=簿記」と言われています。
そのくらい知名度が高く、多くの採用担当が指標にしやすい資格であるといえます。
簿記3級 | 簿記2級 | |
---|---|---|
おすすめ度 | ||
難易度 | ||
学習期間 | 1~2ヶ月 | 2ヶ月~半年 |
学習費用 | 0~30,000円 | 10~20万円 |
受験料 | 2,850円 | 4,720円 |
概要 | 個人事業に必要な経理レベル | 中小企業の実務レベル |
基本的に「簿記」と求人に書かれている場合、一般的には「日商簿記検定」のことを指します。
「初級」「3級」「2級」「1級」の4レベルに区分けされていますが、経理転職で必要とされるのは3級以上。
未経験では特に、以下2つのレベルが求められます。
簿記3級を学習すると「仕訳」「決算」など、会計全体の流れがわかります。
経理業務でいうと最低限の基礎知識。義務教育を学べ終えたイメージです。
以下画像のように「簿記3級」を必須条件にした求人も存在します。
ちなみにIndeedによると、簿記3級を条件としている求人は10,000件以上あることがわかります。
簿記3級を取るだけで、ある程度の経理求人に応募できることは頭に入れておきましょう。
簿記3級は最低限の経理知識、応募条件が満たせる資格だと思ってもらえればいいよ!
簿記2級はより経理実務に沿った内容を深く学習できる分野です。
未経験なら、簿記2級はなるべく取るようにしましょう。
理由は
など、取得することで非常に大きな恩恵が受けられるから。
合格率は20~30%と低めですが、それを踏まえても取る価値があると、多くの転職経験者が口をそろえて言っています。
ちなみに、経理求人の多くは、以下の2パターンの条件を提示していることが非常に多いです。
つまり未経験者は簿記2級で勝負するしかないということ。
「勉強時間をもったいぶる→簿記3級で勝負する→不採用の連発」で、時間を無駄にすることのないよう、ぜひ簿記2級は挑戦してみて下さい。
簿記2級を取ってからが、経理転職の本番だよ
関連記事:【新常識】簿記3級2級のおすすめ勉強法!90点以上で合格できた方法を解説!
公式ページ:簿記 – 商工会議所の検定試験
MOSは「Microsoft Office Specialist」の略。
WordやExcelなど、オフィスのスキルを証明する国際資格のことを指します。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 2週間~2ヶ月 |
学習費用 | 2,000~5,000円 |
受験料 | 9,800円 |
未経験で経理へ転職したい方は、MOSのExcelを取得しておきましょう。
経理転職においてExcelスキルの証明になるMOSは最強です。
Excelは
など、使えるだけで大きな武器になります。
しかし「Excelできます!」と言葉で伝えてもイマイチ信憑性にかけますよね。
そこでMOSを取得していれば、ひと目でExcelスキルがあると伝わるため、好印象に繋がります。
MOSは完全初心者でも約80時間で取得できるため、そこまで難しい資格ではありません。
PCな苦手な人も、練習と思ってぜひ取得してください。
MOSは、Excel必須!できればWordもとっておくと良いよ~
難易度は、いちばん簡単な「スペシャリスト(アソシエイト)」でOK!
公式ページ:MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト
ビジネス会計検定は、財務諸表を読み解く力が問われる検定です。
取得することで、企業の実態を会計的な目線から分析する場合などに役立ちます。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 1~3ヶ月 |
学習費用 | 3,000~50,000円 |
受験料 | 3級:4,950円 2級:7,480円 |
ということで、簿記の基礎知識(仕訳など)がなくても試験に挑める、比較的優しい試験になります。
おすすめ取得レベルは2級。合格率は
となっており、必要勉強時間は1~3ヶ月です。
財務諸表を扱う点は簿記と似ているため、セットで学習するのは意外とおすすめ。
簿記にプラスアルファした会計知識をアピールし、ライバルとの差をつけていきましょう。
ビジネス会計検定を持っていれば、財務諸表が分析でき、数字を用いた改善策が提案できるようになるよ。そこをアピールしよう!
公式ページ:ビジネス会計検定試験
給与計算実務検定は、給与計算から社会保険、労働に関する法律などが学べる資格です。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 1~3ヶ月 |
学習費用 | 2,200円(公式テキスト) |
受験料 | 8,000円 |
経理の月次業務などにも関連度が高い、給与計算。
など、経理にとっては切っても切れない関係にあるのが給与計算です。
これがアピールできれば、他の応募者との差別化ができ転職を有利に進められます。
2級と1級が存在しますが、取得するのは2級で十分。
検定が用意している公式テキストを使えば、約50時間の学習で習得できます。
この資格を知らない採用担当がいたとしても「あ~給与計算の知識多少は持ってるんだね」と、判断してもらいやすいところがポイントです。
もちろん実務でも活かせる知識なので、入社後の業務をスムーズに進めたい方にもおすすめです。
短期間の勉強で「給与計算できるんだな」とイメージさせられるのが給与計算実務検定の良いところだね
公式ページ:給与計算実務能力検定試験
ファイナンシャルプランナーは、経理だけでなく、日常生活などのお金の知識が学べる資格です。
資格を持っていれば、税金、社会保険、相続、投資など、相談者の悩みの改善策を提案してあげることにも役立ちます。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 3~6ヶ月 |
学習費用 | 5,000~130,000円 |
受験料 | 3級:6,000円 2級:8,700円 |
経理未経験の場合、中小企業へ転職する方が多いです。
会社の規模が小さいため、総務などのような経理以外の仕事を任される場合もあります。
そんなときに役立つ&アピールになるのがファイナンシャルプランナーです。
おすすめ取得レベルは2級。合格率は
となっており、必要勉強時間は3~6ヶ月。
仮に経理のみの業務をするにしても、税金や社会保険は切っても切れない関係です。
企業レベルである2級を取得し「入社後も抵抗なく実務に取り組める!」ということをアピールしてやりましょう。
経理のために取るのは勉強時間の割にあわないかも。生活や副業のために取得!もしもってればアピールできるよ!といった温度感で覚えておくのがおすすめ。
公式ページ:日本FP協会
経理で働いている方で
と思っている方におすすめの資格は以下4つ。
FASS検定は、経理の実務能力を図るための検定です。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 2週間~3ヶ月 |
学習費用 | 2,000~10,000円 |
受験料 | 10,000円 |
簿記学習では会計知識が身につきますが、経理実務との差があるのが難点でした。
そんな経理実務とのギャップを埋めてくれるのがFASS検定です。
測定方法は合否ではなく、A~Eの5段階評価となっています。
学習期間は経理の実務経験にもよりますが、2週間~3ヶ月程度。
2005年にスタートしたばかりの検定で、簿記ほどの知名度はありませんが、近年多くの大手企業が採用基準に導入しつつあります。
中小企業求人が多くなりがちな未経験の方にはおすすめできませんが「大手企業へ転職してキャリアアップを狙いたい!」という方にはもってこいの資格です。
簿記と実務のギャップを埋めてくれる資格で、一部大手には認められつつある新資格!ってイメージだね
公式ページ:FASS 経済産業省 経理・財務人材育成事業
日商簿記1級は、高度レベルの会計知識(商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算など)が習得できる、簿記の最上位資格です。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 1年前後 |
学習費用 | 100,000~250,000円(講座) |
受験料 | 7,850円 |
独学はNG。コスパ最強通信スクールクレアール
でも、約100,000円の学習費用がかかるほどの高難易度資格です。
だからこそ希少性があり、転職市場でも差がつけられます。
基本的に大手企業で活かせる知識がメインとなっており
といった方にはおすすめできる資格です。
学習期間が長いから、経理未経験にはおすすめできない。まさに簿記1級はキャリアアップ向けの資格だね。税理士や公認会計士の範囲を含んでいるほどの難関資格だから、勉強する際は慎重に!
公式ページ:簿記1級 – 商工会議所の検定試験
税理士は、税務関連の知識が求められる国家資格です。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 2~5年 |
学習費用 | 200,000~1,000,000円(講座) |
受験料 | 1科目:3,500円 5科目:7,500円 |
基本的に「会計学→2科目」「税法→3科目」の計5科目に合格することで、職業としての税理士になれます。
合格率は1科目約10%。これに5科目合格する必要があるため、取得に2~5年(1年1科目など)かかる難関資格です。
実際、経理部員にはできない税務仕事を、外部の税理士に任せる企業は多いです。
そこで税理士に5科目合格していれば、企業からも重宝され、大きな恩恵が受けられます。
もちろん独立して事業を始めるなど、自身のキャリアに幅をもたせることにも繋がります。
経理と税理士はそのくらい相性の良い資格です。
経理と税理士は意外と相性の良い資格だよ〜実務経験を積みながら勉強している人も多くいるね
公式ページ:日本税理士会連合会
公認会計士は、企業の財務諸表が適切であるかを、専門的な立場でアドバイスできる国家資格。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 2~4年 |
学習費用 | 300,000~800,000円(講座) |
受験料 | 19,500円 |
三大難関国家資格の一つとも言われるほど取得難易度は高く、学習期間は2~4年と言われています。
取得すれば社会的な信用も大きくなり、監査役などの重要なポジションも任せてもらえることも。
特に資本金が5億円以上の大企業や上場企業では、公認会計士の監査義務があるため、転職も非常に有利に進められるでしょう。
また独立開業することで、景気に左右されることなく幅広く活動することができます。
難易度が高いだけに、取得後の恩恵は非常に大きいよ
独立を目標に取得を目指している経理部員は多いね
公式ページ:日本公認会計士協会
日本だけでなく「グローバル活躍したい!」といった方におすすめの経理資格は以下3つ
TOEICは、ビジネスや日常生活での実践的な英語力が問われる試験です。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 3ヶ月~2年 |
学習費用 | 4,000~100,000円 |
受験料 | 7,810円 |
経理と英語は関係のないイメージですが、世界に拠点をおいている「グローバル企業」や「外資系企業」では、経理でも英語力が求められることがあります。
そんなグローバルで活躍したい方にとって、英語力の指標となるTOEICは最適です。
判定は990点満点のスコア形式。
ただ学習時間に関しては
によって大きく差が出ます。
目標としている企業がある方は「どのくらいの勉強期間で目標レベルに達せられるか」を逆算して考える必要がありますね。
目安として、600点以上あると就職活動で認められるようになってくるね
公式ページ:TOEIC公式サイト – 国際ビジネスコミュニケーション協会
米国公認会計士は、米国が認定する公認会計士資格。別名U.S.CPA。
日本とは異なる国際会計基準(IFRS)や、米国会計基準(USGAAP)の知識が求められます。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 1年~2年 |
学習費用 | 200,000~1,000,000円 |
受験料 | 400,000円 |
取得することで「グローバル企業」「外資系企業」はもちろん、どんな国でも働くことできるというのが大きなメリットです。
難易度に関しては、日本の公認会計士に比べると優しめです(合格率40%)。しかし
といったデメリットもあるので注意が必要です。
それでも「グローバルで働きたい!」という人にとって、米国公認会計士はぴったりの資格です。
会計ルールは基本、全世界共通だから
・英語に自信がある
・経理の実務経験が豊富
な人にとっては相性の良い資格だね
公式ページ:米国公認会計士検定試験公式サイト(英語)
国際会計検定は、英語の会計処理や国際的な会計基準の理解度を図る検定です。
要するに、簿記の英語版です。
おすすめ度 | |
難易度 | |
学習期間 | 1~2ヶ月 |
学習費用 | 3,000~5,000円 |
受験料 | 5,500円 |
学習することで、日本と海外両方の会計ルールが身につけられます。
この知識を活かすことで、外資系企業への転職が有利に進められるのが大きなメリット。
また、試験範囲が米国公認会計士(U.S.CPA)と重なる部分もあり、米国公認会計士の練習として受験する方も多くいます。
判定は合否ではなく、1000点満点のスコア形式。
といった方であれば、約50時間の学習で完結できるため、比較的受けやすい試験であることがわかります。
「グローバル企業」「外資系企業」への経理転職に挑戦したい方には一番コスパの良い試験と言えるでしょう。
まさにTOEIC×簿記=BATIC
その上位資格がU.S.CPAってイメージだね。
公式ページ:BATIC(国際会計検定) – 東京商工会議所
経理で資格が必要とされる理由は「転職」に有効だからです。
経理で
といった場合「資格を取る→転職する」はセットで必要になってきます。
いくら資格を取得しても、同じ会社にいるだけでは良くて数万円の手当がもらえる程度。
でも、経験や資格を活かして転職できれば、年収数百万アップも夢ではありません。
そのくらい転職にはパワーがあります。
その転職を有利に進めるためには、スキルが見える化できる資格取得が有効です。
また、求人の応募条件には「簿記」「TOEIC」など、資格を必須条件にしている企業は多くあります。
そして転職だけでなく「税理士」「公認会計士」を取得すれば独立だって可能です。
そんな人生の幅を広げるためにも、ぜひみなさんには資格の取得を目指してもらいたいと思っています。
ボクも資格がなければ、経理職にさえ就けなかったからね
いくら資格が大事とは言え、むやみに取得を目指すのは時間の無駄。非効率です。
まずは「本当に必要な資格かどうか」を考えましょう。
資格に挑戦する前は
を考慮した上で取り掛かることをオススメします。
そして中には
と、労力をかけた分のリターンがあるかどうかを考えるのが大切です。
取得までのスケジュールを逆算し、効率的な取得を目指して下さい。
独学で経理の資格が取れるかどうかは、資格によって異なります。
独学で勉強すべきかの判断基準は以下の表をご覧ください。
独学でOK | スクール推奨(独学でも可) | スクール必須 |
---|---|---|
・MOS(Excel) ・ビジネス会計検定2級 ・給与計算実務能力検定2級 ・FP2級 ・FASS検定 ・TOEIC | ・簿記3級/2級 | ・簿記1級 ・税理士 ・公認会計士 ・米国公認会計士(U.S.CPA) ・国際会計検定(BATIC) |
これらはあくまで目安です。
独学は費用が抑えられる分
といったデメリットもあります。
独学がうまくいかず「無駄に時間がかかる」「再受験で結局お金がかかる」といったケースは避けたいですよね。
自信の性格や理解度と相談しながら学習法を選んでいくのが大切です。
独学→市販のテキスト、問題集、過去問、YouTube、アプリ
独学以外→通信スクール、通学スクール
経理のメイン資格でもある「簿記」は挫折者も多いため、スクールを推奨しています。
おすすめは人気No1のクレアール
。
無制限で質問で挫折を防げるにもかかわらず、受講料も安い優良スクールです。
カンタン1分の資料請求で、サンプル講義なども手に入るので気になる方はチェックだけでもしてみてください。
他の簿記スクールが気になる方は以下の記事を参考にしてください。
未経験で経理転職したいのであれば
をとれば十分です。
理由は「簿記」と「Excel」は求人の必須条件にあげられていることが多いから。
その証明となる資格を取得し、あとは転職活動に時間を割く。
これが一番効率の良い方法です。
は、アピールにはなりますが、勉強時間に対する成果が見られるかは微妙などころです。
「日常生活や実務をスムーズに進めるためにも取っておきたい!」など、転職を有利にする以外の理由がある方は、取得していけばOK。
そうでない方は、簿記2級とMOS(Excel)を集中して取得し、転職活動を勧めていきましょう。
私や周りの相談者も皆、簿記2級とMOS(Excel)のみで転職に成功しているので安心してください。
もっと詳しい転職法を見たい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
おさらいとして、経理におすすめの資格12選を表形式で紹介します。
日商簿記 | MOS | ビジネス会計検定 | 給与計算検定 | FP | FASS検定 | 日商簿記 | 税理士 | 公認会計士 | TOEIC | U.S.CPA | BATIC | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
必要レベル | 3/2級 | スペシャリスト | 2級 | 2級 | 2級 | ー | 1級 | ー | ー | ー | ー | ー |
おすすめ度 | ||||||||||||
難易度 | ||||||||||||
学習期間 | 2ヶ月~半年 | 2週間~2ヶ月 | 1~3ヶ月 | 1~3ヶ月 | 3~6ヶ月 | 2週間~3ヶ月 | 1年前後 | 2~5年 | 2~4年 | 3ヶ月~2年 | 1年~2年 | 1~2ヶ月 |
学習費用 | 1万~20万 | 2千~5千 | 3千~5万 | 2千 | 5千~13万 | 2千~1万 | 10万~25万 | 20万~100万 | 30万~80万 | 4千~10万 | 20万~100万 | 3千~5千 |
受講料 | 7,570 | 9,800 | 12,430 | 8,000 | 14,700 | 10,000 | 7,850 | 7,500 | 19,500 | 7,810 | 400,000 | 5,500 |
未経験重要度 | 高 | 高 | 中 | 中 | 中 | 低 | 低 | 無 | 無 | 低 | 無 | 低 |
コメント | 2級まで取れば、未経験でも経理転職成功の可能性大! | Excelスキルの証明に最適 | 財務諸表を分析して改善策が提案できる | 短期間の勉強で給与計算の知識がアピールできる | 経理以外にも役立つお金のスキルが身につく | 経理の実務スキルが証明できる | 大手経理に通用する高難易度簿記資格 | 税務関連の知識を活かし、独立も目指せる | 三大難関国家資格の一つ。独立も目指せる | 実践的な英語力が証明できる | 米国が認定する公認会計士。海外どこでも働ける | 英語版の簿記。外資系企業への転職に有利 |
経理と資格は切っても切れない関係です。
といった際に、スキルが見える化できる資格は大きな武器になります。
ただ費用や学習期間を踏まえると、その勉強が帰ってデメリットになる可能性も…。
そうならないよう「本当に必要な資格か?」を今一度よく考えて取得することをおすすめします。
私も資格取得のお陰で、経理転職に成功し人生が変わりました。
そんな人が一人でも増えることを祈っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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