
経理の仕事はAIでなくなるってホント?
経理として働き続けるためにはどうしたらいい?
こんな方のための記事です。
「経理は将来なくなる」といった意見を耳にし、不安になった方も多いはず。
果たして本当なのでしょうか?
結論を言うと、経理の”一部”の仕事はなくなっていきます。
つまり「今後なくなるであろう仕事」を担当されてる方は、要注意です。
あなたの仕事がなくなってしまわないよう、経理の将来性について知る必要があります。
この記事を見れば、今後も経理として活躍できるための知識が全てわかりますよ。
- 未経験で経理転職に成功
- 現役経理部員として楽しく働いている
- 知人の多くが経理で活躍している

経理の仕事がなくなるといわれる理由は?

ではさっそく。なぜ「経理の仕事がなくなる」と言われるのか?
理由はAIやロボットの導入により、業務の自動化が進んでいるから。
これにより、今まで経理が行ってきた単純作業の一部が不要になります。
つまり今、AIに代替されるような仕事をしている方は、ピンチです。
今後もAI技術の発展は加速していきます。
これが「経理の仕事がなくなる」といわれる一番大きな理由です。
しかし全ての仕事がなくなるというわけではありません。
- 今後なくなっていく仕事
- 今後も必要とされる仕事
それぞれがはっきりしてきたというのが現状です。

むしろ経理で働いている僕からすると「面倒な仕事が自動化できるおかげで他に集中できる」とポジティブに捉えてるよ~
現状、人にしかできない経理業務はまだまだあります。
時々「今は大丈夫かもしれないけど今後さらに技術が発展したら、、」なんて話をする方もいますが、それが実現するなら、経理以外の仕事もなくなってるよ。というのが私の意見です。
とはいえ「自動化されている業務」「これから減っていく業務」を知っておくことは、今後の為にも必要です。
それぞれ詳しく解説いきますね。
「なくなる」可能性のある経理の仕事

それでは、今後なくなる可能性のある経理の業務について。
つまりAIに取って代わる3つの業務をご紹介します。
定型的な入力業務
まずは真っ先になくなると言われているのが、定型的な入力業務。
毎度発生する同じような作業は、コンピュータに覚えさせることで自動化が可能です。
また、
- 領収書
- 請求書
- 通帳
のような「紙からPCに入力する」といった面倒な作業も、システムの導入で簡単に自動化できます。

この辺はもうすでに多くの企業が導入しているね
単純なチェック業務
コンピュータはチェック処理が非常に得意。
人に比べ、より高速かつ正確なチェックが可能です。

人だとどうしてもミスしちゃうよね
数字の違いや不正の許されない経理業界では、正確にチェックが可能なコンピュータが重宝されます。
また監査法人では、AIを活用し不正リスクを検知する仕組みを取り入れています。
今後、人の手によって入力されたデータがAIにチェックされる日はそう遠くありません。
経営分析
分析力はAIの真骨頂。
- 収益性
- 成長性
- 生産性
- 安全性
などの分析を、的確かつ瞬時に行います。
あらゆるデータに基づいて分析されるため、人より高度な分析結果がでることもしばしば。
分析後の施策を考えるのは人間ですが、そこにたどり着くまでの作業が簡略化するのはAIの仕事です。
「なくならない」今後も必要とされる経理の仕事

今後も必要とされる経理の業務はたくさんあります。
いくらAI技術が発展しても「人間でないと補えない業務」さらには「AIがあるからこそ必要になる業務」が存在するからです。
非定型な業務
AIは
- 予定とはちがう金額で入金された
- 処理が終わったとに請求書がとどいた
- 得意先独自の請求書を発行しなければいけない
のような非定型な処理が苦手です。
このような例外処理は毎月といって良いほど発生します。

・入金予定額→100万円
・実際入金額→120万円
AIはこの差額20万円の理由が分からないから、人間が手を加える必要があるよ。
AIやシステムの導入 動作チェック
そもそもAIを導入するのは人間です。
経理部員は、システムを導入するために
- 導入の判断
- 多職種との連携(システムエンジニアなど)
- 導入後の動作チェック
など、行うべき業務は多いです。
「最初だけでしょ?」と思うかもしれませんが、データの追加や変更など、経理部員は常にメンテナンスをする必要があります。
また、税制の変更などに対応するのも人間の仕事です。

最近は
・インボイス制度
・電子帳簿保存法
とかにも対応していかないといけないよね
つまり、IT技術が発展するからこそ発生する業務もたくさんあるということです。
税務関係の知識
経理部員には税務の知識が必要です。
実際AI導入により、税務関連の自動化は進んでいきます。
しかし税務の知識がない社員には、利益や節税の件で説明しなければいけません。
例を挙げてみると以下のとおり。
「会計」と「税務」では、費用と利益の計算方法が違います。
(交際費、引当金、評価損など)
→これは税金面に影響するため、知識がないと節税に関する誤認が起きてしまいます。

「費用を増やせば利益が減って、納税額も減る。」と単純に考えてしまう経営者も多いからね
逆に言えば、法人税の控除制度などを利用できれば、経営者に節税のアドバイスなどもできます。
これも経理の立派な仕事です。
社員への説明やアドバイスは、AIには難しい。ということが分かっていただけたと思います。
経営の判断や提案
AIはルールに従い、経営分析や指標を出すことは得意です。
しかし
- 課題や問題点の洗い出し
- 新しい提案
などはいくらAIでも難しいところがあります。
分析のその次のステップは人間にしかできないため、それができる経理部員は重宝されます。
また、経営者の不安をリアルタイムで解決できるのは、日ごろから会社の数値に触れている経理部員です。
そういったコミュニケーションも含め、人の力はまだまだ重宝されます。というより必須です。
経理として働き続けるために必要なスキル

次は、必要とされる経理部員になるためのスキルについてご紹介します。
会計、税務の知識
会計、税務の知識はAI技術が発展しても必要になります。
知識を持っておけば
- 経営の改善、判断
- AIでは自動化できない部分のカバー
- ミスのチェック(AIでは判断できないイレギュラーな処理など)
などが可能です。

表面的ではなく、高度な知識が必要になってくるね
この辺は、ただ経理で働いているだけでは中々身に付きません
身につける方法としては
- 簿記、FASSなどの資格取得を目指す
- 「アピールできる経験」を積極的に積む
などが挙げられます。
今後も経理として生き残るためには、自発的に身に着けていく必要がありますね。

ITスキル
これからの時代において、ITスキルはもはや必須。
従来の古いやり方のまま仕事を続けている方は、どんどん市場価値も下がっていきます。
システムの導入やメンテナンスを行っていくためには、最低限のITスキルがないと右も左も分かりません。
また、ITスキルを持っていれば、自動化に役立てることも可能です。
ボタン一つで処理が完結するような仕組みを作ってしまえば、高い市場価値がもらえます。
ITスキルを伸ばす方法は
- ITパスポート取得でITのルールをざっくり把握
- VBA(Excelマクロ)の練習
- Pythonなどのプログラミング言語の勉強
がおすすめです。
一歩ずつ進めれば、見える世界も変わってきますよ。
社員とうまくやっていくスキル
経理部員として、社員とうまくやっていくスキルは身に着けておいて損はありません。
社内では助け合いも必要です。
スキルや知識不足が原因で、悩みが発生したとしても、安心して相談できる社員がいると仕事もスムーズに進みます。
自身のスキルを伸ばすことも大切ですが「分からない点はその分野の専門家に任せる」ことも必要です。
今のうちに社員と良い関係性を作るため
- コミュニケーション
- プレゼンテーション
- 文書作成
などの能力は身につけておきましょう。
これらはポータブルスキルと言い、転職後も変わらず使える万能スキルになりますよ。
語学力
グローバル化が進む現代社会において、語学力はもはやどの職種にも必要とされるスキルです。
語学力が活かせると…
- 外資系の取引先との調整役を任せられる
- 外資系企業に転職できる
などのメリットがあります。

実際に英語力があると、求人の給与水準も大きく上がるよ
何か一つできることがあると「君にはこの仕事を任せようかな」と、周りと差が付けられます。
そのための語学力として、英語や中国語などは勉強しておいて損はないでしょう。
全ての企業がいますぐAIを導入するわけではない


自分にはスキルもないしちょっと心配、、
安心してください。
全ての企業が来年からAIを導入していくわけではありません。
企業によっては、
- 紙文化を大事にしている
- 会社の独自ルールが多すぎる
など、変化を好まないケースも多々あります。
こういった企業では今後もしばらく変わらない状態が続くでしょう。
また「これからAIを導入しよう」という企業でも、すぐに人間の手が不要になることはありえません。
動作チェックやメンテナンスを行いつつ、着実にスキルを身に着けていけば大丈夫です。
さらに詳しく専門家に聞いてみたい方は、管理部門No1エージェントMS-Japanに相談してみてください。
私が利用した時は、
- 経理の今後について
- 経理で生き残る方法について
など、詳しく回答してくれましたよ。
今から経理へ転職しても遅くない!


今から経理を目指してたら、仕事なくなってるんじゃないかな…
結論:今から経理へ転職しても全然遅くありません。
「すべての企業が今すぐAIを導入するわけではない」でも解説した通り、ここ1,2年で一気に経理業務が減ることはありえないからです。
ただ5年10年となってくると、話は変わってきます。
入社後に任されるはずだった単純業務もほとんど必要なくなってる可能性がありますからね。
むしろ今がチャンスです。
今のうちに経理へ転職する→専門性を身につける
これなら数年後、経理の仕事の一部がAIに代わっても生きていけます。
特に2023年は企業が応募を増やし始める時期なので超チャンスです。
まずは転職エージェントに相談し、求人をチェックするところからでも良いので初めて見てくださいね。
転職エージェントに悩んだら、とりあえず経理に一番詳しいMS-Japanに相談してみるのをおすすめします。
経理未経験だった私にも親身に相談に乗ってくれましたよ。
まとめ:経理の仕事がなくなることはない
今回は、経理の将来性について解説してきました。
結論として、経理の仕事は「今後なくなるもの」と「なくならないもの」両方が存在するということ。
決してネガティブな要素ではなく、面倒な処理が減った分、他に注力できると捉えるべきです。

経理の仕事はスリム化するってことだね
ただ、今後なくなる可能性のある仕事しか任されていない方は、今のうちにスキルを身につけ、将来も使える人材として働いていく必要があります。
AIに仕事を取られる代表格として挙げられる経理ですが、皆さんが思っているほど深刻ではありませんよ。
ぜひまだ経理に就いてない方も、転職を目指してみてくださいね。
今が一番最適な時期ですよ。



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