経理の仕事はAIでなくなる?将来性と生き残る方法を経理部員が解説!
経理の仕事はAIでなくなるってホント?
経理として働き続けるためにはどうしたらいい?
結論:経理の”一部”の仕事はなくなっていきます。
つまり「今後なくなるであろう経理の仕事」を担当されている方は、要注意。
今後、経理部員として生き残っていくためには、
- なくならない仕事
- なくなる可能性のある仕事
の両方を把握した上で将来を考えていく必要があります。
でも安心してください。
本記事の内容を理解するだけで、経理の将来性への不安も払拭されます。
今後も経理で働き続けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
経理ってなに?という方へ
経理とは「経営管理」の略で、会社の活動を数字で表すことを指します。
つまり、お金を管理する仕事のことです。
基本的にはデスクに座った作業がメインになります。
詳しく知りたい方は『経理とはどんな仕事?』をご覧ください。
- 未経験の経理転職で3社内定
- 多くの相談者が経理転職に成功
- 経理部員として楽しく働いている
- 10社以上の転職エージェント活用
>>詳しい運営者情報
タップで開く▽
転職成功者からのメッセージをみる
Twitter(@aion1224up)にて数多くの転職成功報告をいただいています。
みなさんいつもありがとうございます。
経理の内定通知メールをみる
3社からいただいた経理の内定通知メールです。
私の過去の悲惨な経歴を見る
- 大学偏差値40台
- 書類選考に数十社連続落ち
- 新卒で入った会社を1年でクビに
こんな私でも、未経験の経理転職に成功しています。
大事なのは過去ではなく「これからどんな行動をしていくか」だと思ってます。
数年後「あのとき頑張ってよかった!」と思えるよう、今苦労している方もぜひ一緒に頑張っていきましょう。
「これから経理を目指したい!」という方は、ぜひ『未経験から経理になる方法』も合わせてご覧ください。
実際に経理未経験から3社内定を頂いた方法を解説しています。
経理の仕事がなくなる理由は?
世間では「経理の仕事がなくなる」といわれています。
これは将来なくなる仕事ランキングを見たら一目瞭然です。
以下、経済産業研究所資料の「AIが日本の雇用に与える影響の将来予測と政策提言」の結果をご覧ください。
1位 | 一般事務、受付、秘書 |
2位 | 総務、人事、経理 |
3位 | 製造、生産工程、管理 |
このように「将来減る可能性のある仕事」として、経理が2位にランクインしています。
ではなぜ「経理の仕事がなくなる」と言われるのか?
理由はAIやロボットの導入により、業務の自動化が進んでいるから。
これにより、今まで経理が行ってきた単純作業の一部が不要になります。
つまり今、AIに代替されるような仕事をしている方はピンチです。
今後もAI技術の発展に伴い、徐々に仕事は減っていくでしょう。
これが「経理の仕事がなくなる」といわれる一番大きな理由です。
しかし全ての仕事がなくなるというわけではありません。
- 今後なくなっていく仕事
- 今後も必要とされる仕事
それぞれが明確になってきたというのが現状です。
むしろ経理で働いている僕からすると「面倒な仕事が自動化できるおかげで他に集中できる」とポジティブに捉えてるよ~
現状、人にしかできない経理業務はまだまだあります。
時々「今は大丈夫かもしれないけど今後さらに技術が発展したら、、」といった声を聞きます。
しかし「それが実現するなら、経理以外の仕事にも大きく変化がある」というのが私の意見です。
とはいえ「自動化されている業務」「これから減っていく業務」を知っておくことは、今後の為にも必要です。
このあと詳しく解説いきますね。
「なくなる」可能性のある経理の仕事
それでは、今後AIによってなくなる可能性のある経理業務を3つ紹介します。
定型的な入力業務
まず真っ先になくなると言われているのが、定型的な入力業務。
例えば
- 会計ソフトへの仕訳入力
- Excelへのデータ入力
などですね。
こういった随時発生する業務の多くは、コンピューターによって自動化されます(現在進行系で)
また、
- 領収書
- 請求書
- 通帳
のような「紙からPCに入力する」といった作業も、システムの導入で簡単に自動化できますね。
この辺はもうすでに多くの企業が導入しているね
単純なチェック業務
コンピュータはチェック処理が非常に得意です。
人に比べ、より高速かつ正確なチェックができてしまいます。
「数字の間違い」や「不正」の許されない経理業界では、正確にチェック可能なコンピュータは重宝されます。
また監査法人では、AIを活用し不正リスクを検知する仕組みを取り入れていることも…。
今後、人の手によって入力されたデータがAIにチェックされる日はそう遠くありません。
人だとどうしてもミスしちゃうしね
経営分析
分析力はAIの真骨頂です。
- 収益性
- 成長性
- 生産性
- 安全性
などの分析を、的確かつ瞬時に行います。
あらゆるデータに基づいて分析されるため、人より高度な分析結果がでることもしばしば。
分析後の施策を考えるのは人間ですが、そこにたどり着くまでの作業が簡略化するのはAIの仕事です。
意外と上層部の仕事もAIに取って代わる可能性があるんだよ
今後も「なくならない」経理の仕事
「経理業務がなくなっちゃう…」と不安な方も安心してください。
今後も必要とされる経理の業務はたくさんあります。
いくらAI技術が発展しても
- 人間でないと補えない業務
- AIがあるからこそ必要になる業務
が存在するからです。
今後もなくならない経理の仕事は以下4つ。
非定型な業務
AIは
- 処理済みの請求書が届いた
- 予定とはちがう金額で入金された
- 得意先独自の請求書を発行しなければいけない
こういった非定型な処理が苦手です。
そして、このような例外処理は毎月といって良いほど発生します。
・入金予定額→100万円
・実際入金額→120万円
AIはこの差額20万円の理由が分からないから、人間が手を加える必要があるよ。
AIやシステムの導入/動作チェック
そもそもAIを導入するのは人間です。
経理部員は、システムを導入するために
- 導入の判断
- 他部署との連携(システムエンジニアなど)
- 導入後の動作チェック
など、行うべき業務はたくさんあります。
「最初だけでしょ?」と思うかもしれませんが…。
データの追加や変更など、経理部員は常にメンテナンスをする必要があります。
また、税制の変更などに対応するのも人間の仕事です。
つまり、IT技術が発展するからこそ発生する業務もたくさんあるということですね。
こういうちょっとしたITスキルを覚えておくと、今後重宝される経理部員になれるよ
税務関係の知識
経理部員には税務の知識が必要です。
実際AI導入により、税務関連の自動化は進んでいきます。
しかし税務の知識がない社員には、利益や節税の説明をする機会もしばしば…。
例を挙げてみると以下のとおり。
「会計」と「税務」では、費用と利益の計算方法が違います。
(交際費、引当金、評価損など)
→これは税金面に影響するため、知識がないと節税に関する誤認が起きてしまいます。
「費用を増やせば利益が減って、納税額も減る。」と単純に考えてしまう経営者も多いからね
逆に言えば、法人税の控除制度などを利用できれば、経営者に節税のアドバイスなどもできますよね。
これも経理の立派な仕事です。
社員への説明やアドバイスは、AIには難しいことは明確でしょう。
経営の判断や提案
AIは、経営分析や指標を出すことは得意です。
しかし
- 新しい提案
- 課題や問題点の洗い出し
などはいくらAIでも結構難しい。
分析のその次のステップは人間にしかできないため、それができる経理部員は重宝されます。
また、経営者の不安をリアルタイムで解決できるのは、日ごろから会社の数値に触れている経理部員だけ。
そういったコミュニケーションも含め、人の力はまだまだ重宝されます。というより必須です。
経理が生き残るために必要なスキル
次は、経理として働き続けるために必要なスキルを3つ紹介します。
会計、税務の知識
会計、税務の知識はAI技術が発展しても重宝されます。
理由は、知識があるだけで
- 経営の改善、判断
- AIでは自動化できない部分のカバー
- ミスのチェック(AIでは判断できないイレギュラーな処理など)
などが可能になるからです。
表面的ではなく、高度な知識が必要になってくるね
これらは、ただ経理で働いているだけでは中々身に付きません
身につける方法としては
- 簿記、FASSなどの資格取得を目指す
- 自分から積極的に経験を積む
など、自発的な行動が必要です。
ぜひ専門分野となる「会計・税務の知識」は日々身につけておきましょう。
簿記に関しては、別サイト『簿記屋さん』で詳しく解説しています。
簿記の詳細や学習法について徹底解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
ITスキル
これからの時代において、ITスキルはもはや必須です。
特に
- 効率化
- システムの導入
- メンテナンス
は、ITスキルがないことには前に進めませんからね。
古いやり方のまま仕事を続けている方は、どんどん市場価値も下がっていきます。
逆にITスキルがあれば、将来AIに仕事を取られない人材になることも可能です。
ITスキルを伸ばす方法は
- ITパスポート取得でITのルールをざっくり把握
- VBA(Excelマクロ)の練習
- プログラミング言語の学習
などがおすすめになります。
完璧を目指す必要はないですが、少しでも手を付けておくことで、見えてくる世界はかなり変わってきますよ。
語学力
グローバル化が進む現代社会において、語学力はどの職種にも必要とされるスキルです。
語学力が活かせると…
- 外資系企業に転職できる
- 外資系の取引先との調整役を任せられる
などのメリットがあります。
実際に語学力があるだけで、求人の給与水準も大きく上がりますからね。
このように「ただの経理部員」ではなく「経理×語学力」など、スキルの組み合わせができると市場価値は一気にたかまります。
英語はもちろん、他の言語に興味のある方はぜひ経理と掛け合わせて活かしてみてください。
「会計×英語」が証明できるUSCPAといった資格もあるから気になる方はチェックしてみてね
全ての企業がいますぐAIを導入するわけではない
自分にはスキルもないしちょっと心配、、
安心してください。
全ての企業が今年からAIを導入していくわけではありません。
企業によっては、
- 紙文化を大事にしている
- 会社の独自ルールが多すぎる
など、変化を好まないケースも多々あります。
こういった企業では今後もしばらく変わらない状態が続くでしょう。
また「これからAIを導入しよう」という企業でも、すぐに人間の手が不要になることはありえません。
動作チェックやその他の会計業務にも経理部員は必要です。
とはいえ10年20年後となってくると、話は変わってきます。
入社後に任されるはずだった単純業務もほとんど不要になってる可能性がありますからね。
つまり今がチャンスということです。
今のうちに経理へ転職する→専門性を身につける
これなら数年後、経理の仕事の一部がAIに代わっても生きていけます。
特に2024年は企業が応募を増やし始める時期なので大チャンスです。
未経験から経理になるのは簡単とは言えませんが、正しいやり方を実践すれば誰でも経理になれてしまいます。
「これから経理を目指したい!でも苦戦はしたくない!」という方はぜひ『未経験から経理になる方法』もチェックしてみてください。
私含め多くの方が成功している最適な転職方法を紹介しているよ
【まとめ】経理の仕事が完全になくなることはない
今回は、経理の将来性について解説してきました。
結論として、経理の仕事は
- 今後なくなるもの
- なくならないもの
の両方が存在します。
これは決してネガティブな要素ではありません。
面倒な処理が減った分、他に注力できると捉えるべきです。
経理の仕事はスリム化するってことだね
ただ、今後なくなる可能性のある仕事しか任されていない方は要注意。
今のうちにスキルを身につけ、将来も使える人材として働いていく必要があります。
AIに仕事を取られる代表格として挙げられる経理ですが、皆さんが思っているほど深刻ではありませんよ。
これから経理を目指したい方も、今はかなりのチャンスです。
ぜひ今のうちに経理へ転職し、AIに仕事を取られない経理人材を目指してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本サイト『経理屋さん』では、経理で楽しく働くための情報を発信しています。
よければ他の記事も参考にし、楽しい経理ライフを送るための判断材料にしてください。
本記事で紹介した関連記事一覧
簿記に関しては、別サイト『簿記屋さん』で詳しく解説しています。
簿記の詳細や学習法について徹底解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
コメント