
経理転職したいけど、書類選考で落ちまくる…
良い「履歴書」「職務経歴書」の作り方があるなら知りたい!
このように、履歴書・職務経歴書の作り方に迷っている方は非常に多いです。
私も当時、薄っぺらい内容の履歴書・職務経歴書しか作れておらず、書類選考もボロボロでした。
しかし、いろいろ工夫し見直すことで、書類選考の通過率が格段アップ。
本記事ではそんな履歴書・職務経歴書をほぼ完璧に作る方法を紹介します。
この内容をすべて実践すれば、あなたの書類選考の通過率もグッと上がりますよ。

僕の成功体験を交えて余すことなく紹介していくよ!
履歴書、職務経歴書の役割

経理転職するときに、最初に立ちはだかる壁が「書類選考」。
当然ですが、書類選考に通過できなければ内定はおろか、面接すら受けられません。

書類選考で何十社も落ちる方は珍しくないよ
そして採用担当が一番初めにあなたを認識するのが
- 履歴書
- 職務経歴書
の2つです。
それぞれ役割があるのでサクッと解説していきます。
- 履歴書
- 採用担当者があなたのプロフィールを確認するための書類
氏名や連絡先、年齢、学歴や職歴などの事実データを記入します。 - 職務経歴書
- これまでの業務経験と仕事で活かせるスキルを確認するための書類
経験、スキル、資格などを採用担当者にアピールするための情報を記入します。
このように、それぞれの役割に沿った情報を記入していくことが大切です。

例えば「職務経歴書に志望動機は書かない」とか
履歴書を作成するポイント(経理向け)

採用担当がまず初めに確認するのが「履歴書」
最初の印象が悪いと、そのあとの職務経歴書もマイナスのイメージで捉えられてしまいます。
ある程度フォーマットが決まっているからこそ、下手に落とせないポイントです。
ここでは2021年4月より厚生労働省が推奨している履歴書のテンプレートを例に解説していきます。

>>厚生労働省の履歴書テンプレートダウンロードページはコチラ
個人情報
まずは個人情報。注意点としては
- 誤字脱字のチェック
- 住所は省略せず最後まで書く
- メールアドレスは就活用のものが好ましい
(ore-kakkoii555@xxx とかは避ける) - 証明写真は写真館でアドバイスを貰いながら撮影したもの
こんな感じ。ライバルと差がつきにくいからこそ、絶対にミスできないポイントです。
また証明写真は、書類選考で唯一あなたの雰囲気が伝わる部分です。
多少お金をかけてでも写真館で撮影することをオススメします。
学歴・職歴
次は、学歴・職歴欄。
不自然さを出さないために
- 年は和暦か西暦に統一する
- 原則として高校入学から記入する
- 学校名、学部学科は省略しない
- 文字のスペース、感覚は統一する
などは意識してください。
また職歴欄では「配属された部署」「昇格した情報」なども書いてしまってOKです。

特に嘘もかけないから、ミスがないよう正確に作ってね
免許・資格
次は免許・資格欄。
注意点としては
- 年は和暦か西暦に統一する
- 運転免許→その他の免許→資格の順に書く
- 正式名称で書く
こんな感じです。
また「簿記2級落ちた!」という人は、
年 | 月 | 免許・資格 |
2022 | 7 | 日本商工会議所簿記検定試験3級 合格 |
2022 | 9 | 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格に向けて勉強中 |
このように勉強中であることを記載しましょう。
経理転職に有効な資格については「職務経歴書の資格欄⇩」で解説しています。
志望動機
そして志望動機。
職務経歴書には書く欄がないため、履歴書でアピールする必要があります(超大事)
書くポイントとしては
- 企業HPの「求める人材」にマッチした志望動機を作成
- その企業にしかないポイントを一つ以上挙げる
- 応募企業先の魅力が、現職では実現できないことを結びつける
- 客観性をもって伝える(自分が企業の採用担当者ならどんな人材が欲しいか)
が挙げられます。
テンプレートのコピーではなく、あなたオリジナルの想いを盛り込んであげましょう。
文量は、記入欄の7割以上を占めていればOKです。

未経験の場合はどうしたら良い?
未経験の場合は「なんで経理なのか?」を書いてあげるのが一番大事。
書き口としては「いかに現職の仕事内容と経理業務が結びつくか」が肝になってきます。
【例】
営業職 →販売している商品の利益が知りたくなり、数字に興味が出た
製造職 →自分が製造している原価や利益が気になり始めた
私の場合→総務のアシスタント業務をした際に、会社全体を数字で把握できることの良さに気づいた
これだけではもちろん足りません。
このようなきっかけを起点とし、幅を広げていく。ここがポイントです。
具体的なストーリーを描くことで、ライバルとの差を付けられますよ。

採用担当は
・ホントに経理でいいの?
・入って合わなかったらやめられちゃうし、、
と不安でいっぱい。
その不安を埋める熱い想いを書いてね
本人希望記入欄
最後は本人希望記入欄。
書き方は大きく2パターン。
希望があるパターン
・経理職を希望します
・現在就業中のため、平日は17時以降にお電話いただけると幸いです。
希望がない場合パターン
・貴社の規定に従います。
注意点として
- 原則として希望条件や待遇については欠かない
- 志望動機や自己PRは書かない
- 「特になし」と書かない
このあたりは守ってください。

細かい条件等は面接で伝えよう
職務経歴書を作成するポイント(経理向け)

職務経歴書は単なる職務一覧表ではありません。
あなたの経験をアピールできる唯一の書類です。
それを踏まえた上で、職務経歴書の書き方を項目ごとに分けて解説します。
経理経験がある方はもちろん、経理未経験の方向けにも書いているので安心してください。
今回は職務経歴書の書き方を、大手転職サイトdoda
のテンプレートを例に解説していきますね。


ボクも色々探したけど、dodaのテンプレートが一番見やすいし、伝えたい項目が凝縮されているから転職時にお世話になったよ。
また、dodaでは職務経歴書の添削サポートが受けられます。
テンプレートに沿って解説してくれるので、完成した際にみてもらえるよう、今のうちに登録しておくとスムーズですよ。
職務要約
職務要約は、あなたのキャリアを短くまとめたものを書きましょう。
3~4行であなたの魅力を伝える必要があるため、言葉を選ぶ必要があります。
書く内容としては
- 経理の業務内容(ハイレベルな実務を優先的に)
- 応募企業と関連のある情報(メーカー、建設など)
- 業務を効率化した内容
を、自身のある部分に厳選して書くのがオススメ。
ポイントは「具体例」「数字」を盛り込むこと。
【例】
①経理実務経験5年
②エクセルマクロを用いることで効率化を図り、月間20時間の工数削減に貢献
あなたではなく、誰がみても伝わるような表現で書きましょう。

僕は未経験だし、何書けばいいんだろ…
逆に未経験の場合、自信のある実績を書くのはNGです。
「営業でトップ成績を!」と書いても、採用担当からすると「それ、経理に活かせるの?」と心配になるから。
なら経理に関連性のある部分を盛り込みましょう。
- 経理部員と協力して成し遂げたこと
- 事務作業の経験
- 効率化した経験
ホントに小さいことでもかまわないので、経理に関連付けてください(ココホントに大事)

僕はこれを実践した瞬間、書類選考の通過率がメッチャあがったよ
職務経歴
次は職務経歴。あなたが「いつ」「どの部門で」「誰に向けて」「何をしたか」を書いていきます。
職務経歴は「⑤自己PR」の裏付けになるよう書いていく必要があります。
ここでよく、自分の経歴を年表のように書く人がいますがNGです。
メリハリを持ってあなたの核になる部分を中心に書いていきましょう。
書く内容としては
- 日常業務、決算、開示関連の経験
- 業務改善内容
- 主体的に取り組んだ提案、成果
をボリューム多めに書くと良いです。
迷ったら、応募企業が求めているスキル・経験を中心に書けばOKですよ。

僕わかった!未経験なら「経理に関連する経歴」を書けば良いんでしょ?
その通り。あなたの経験に
- 経理部員と協力して成し遂げたこと
- 事務作業の経験
- 効率化した経験
があれば、ボリューム多めで盛り込んでやりましょう。
嘘はダメですが、実際に経験した部分から選択する分には問題ありませんからね。

異業種での経験は「経理経験者」にはない強みだよ。その強みを経理に結びつけて活用していこう~
PCスキル
次はPCスキル欄。
あなたが持っているスキルは余すことなく記載しましょう。
- キーボード操作
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Access
- Web制作ソフト
- Web制作技術
- 会計ソフト
ソフト名だけでなく、具体的な作業内容までアピールできると良いですよ。
【例】Excel(ピボットテーブル、VLOOKUP、マクロ)
同じ操作をするにしても、PCスキルの有無で作業効率の差は数十倍にも及びます。
そのくらい経理においてPCスキルは大切です。
時代の変化についていくために、最低2つ以上のスキルは身につけておきましょう。
今は本やYouTubeなどで気軽かつ数日で習得できるスキルもあります。
この機会に、あなたの得意スキルを一つでも増やしておくと転職はもちろん、実務でも役立ちますよ。

PCスキルに関しては経験者も未経験者も同じだよ
免許・資格
免許・資格欄は、正式名称をしっかり調べた上で記述しましょう。
基本的に経理転職に活かせる資格は以下3点
- MOS(Excel,Word)
- 簿記2級
- TOEIC(最低600点、外資800点以上)
この3つの資格が並べば十分です。
他記事ではたくさんの資格が紹介されていますが、採用担当が見てもピンと来ないのでオススメしません。
MOS、簿記2級、TOEICで持っていない資格を取得していきましょう。
ちなみに「簿記2級落ちた!」って人は、勉強中であることを記載しておくとアピールに繋がるので良いですよ。

未経験はどの資格が必要?
未経験なら「MOS(Excel,Word)」と「簿記2級」はほぼ必須です。
実務経験がない分、資格でカバーしてやりましょう。

ボクもMOSと簿記2級で未経験の経理転職に成功したよ
参考記事:未経験の経理転職に必要な資格2選
自己PR
最後は自己PR欄。テンプレートでは10行ほど書かれてますが、個人的には5行程度のPRを3つくらい書いちゃってOKだと思ってます。
経理の場合
- マネジメント能力
- 問題解決(改善)力
- 会計ツールやシステムの導入
- 業務効率化経験
などを盛り込んであげると良いです。
また失敗した経験を書くのも意外と有効。
【例】「小さな入力ミスを放置していたら大きな問題へとつながった。同じミスを繰り返さないため、ダブルチェックなどの対策を行いミスを防ぐことに徹底している」
この人は同じミスをしても再発防止に務められる人なんだな。と好印象に繋がります(これ結構大事)

自己PRも未経験なら経理に関連することを書けばいいんだね!
そうです。専門的なアピールはできなくても
- 問題解決能力
- 業務の効率化
- スピードや正確さ
など、経理に通づる部分はあるはずです。
いくら得意でも「交渉、営業力が得意です!」なんて書かないよう注意してください。

採用担当は「あなたが経理で働く姿」を想像して先行してることを頭に入れておこう
職務経歴書の作成が面倒な方へ

職務経歴書作るの面倒だな~、、
そんな人は大手転職サイトdodaの自動作成ツールがおすすめです。
ガイドに従い情報を入力していくだけで、感覚的に職務経歴書が作れます。
私も利用しましたが、「何から書けばいいかわからない」という人でも作りやすい構成になっています。
もちろん後から編集もできるため、大まかな情報を入力してイメージをつかんでみるのもありです。
入力後は、WordやPDFでダウンロードできるので、応募も楽にできますよ。
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が叶うから超お得。一石二鳥だよ~~
履歴書・職務経歴書の完成度を100%に近づける方法

ここまで、履歴書・職務経歴書の書き方をもれなく紹介してきました。

やった〜〜これで私の履歴書・職務経歴書は完璧!
残念ながらそんなことはありません。。
ここまでのことを実践しても、完成度はよくて70%でしょう。
決して勿体ぶって教えていないわけではありません。
人それぞれ経験していることや想いが違うため、完璧なアドバイスができないんです。

え〜これじゃあ書類選考通らないよ、、
そんな方のために、完成度を100%に近づける方法を3つ紹介します。
- 自分が採用担当になったつもりで見直す
- 周りの人にみてもらう
- 転職エージェントなどの無料添削サービスを活用する
自分が採用担当になったつもりで見直す
まずは、自分が採用担当になったつもりで見直しましょう。
あなたはおそらく「自分の良いところを伝えたい!」という一心で履歴書・職務経歴書を作ったと思います。
そこに経理実務にほとんど関係のない自慢話が含まれていたら、採用担当は冷めてしまいます。
あくまで採用担当は「あなたが経理で働く姿」を想像して選考します。
それを踏まえた上で「自分が採用担当ならこの書類でOKだすかな?」と考えてみると、より良い応募書類の作成に繋がりますよ。

自分だけでなく、相手視点で考えられるようになろう
周りの人にみてもらう
ある程度応募書類の完成度が高まったら、周りの人に見てもらいましょう。
自分では問題ないと思っていても、客観的にみると問題は必ず見つかります。
私は
- 訓練校の講師
- ハロワの職員
- 転職エージェント
- 家族
など、数多くの人に見てもらいました。
これ、実は色んな人に見てもらうのが大事なんです。
その道のプロから素人まで、着眼点は違います。
多方面からのアドバイスの集合が、完璧な応募書類への道筋になります。

ホントに一人ひとりの意見がすごく参考になったよ。
転職エージェントなどの無料添削サービスを活用する
最終的には、その道のプロである転職エージェントの添削サービスを活用しましょう。
最近Twitterでみつけた未経験での経理転職に成功した方のツイートを載せておきます
繰り返し添削してもらうことでようやく自分の納得いく職務経歴書が完成します。
ただ、どこの転職エージェントでも良いわけではありません。
おすすめは経理に特化した転職エージェント。
これなら、経理の採用担当に刺さる応募書類作成のアドバイスが貰えます。

薄い内容でしか添削してくれないのは、エージェントが経理に超詳しいわけじゃないからだね
経理が得意な転職エージェントを経験別に2社紹介しておきますね
参考記事:経理におすすめの転職エージェント11選

ちなみに未経験かつ初転職の方は、総合型エージェントのdoda
でも丁寧に回答してくれるからおすすめだよ。
まとめ:経理に沿った実績をアピールすることが大切!
採用担当者が一番初めにあなたを認識できるのが、履歴書と職務経歴書。
ここで心をつかむことができなければ、内定どころか面接すら受けられません。
そのくらい応募書類には時間をかける必要があります。
この記事の内容を順にこなしていけば、必ず書類選考の突破率は上がるはずです。
ポイントとして
- 経理に関連するスキル、経験をアピールする
- 「自分が採用担当なら?」という視点で書く
- 周りの人に見てもらう
- 転職エージェントに添削してもらう
を押さえておけば大丈夫。
ぜひ採用担当に刺さる応募書類を完成させてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
経理への転職、必ず成功させましょう!
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