簿記3級2級の試験時間が足りない?対策から時間配分まですべて解説!
簿記試験の回答時間が足りない
試験時間短すぎる、、
どうやったらはやく解けるの?
このように、簿記の制限時間に悩まされる人は多いです。
理由は2021年6月の改定で、試験時間が大幅に短縮されたから。
つまり数年前の試験対策法だと、間違いなく時間にやられるということ。
この方法で対策していけば、試験時間に余裕ができ、10分以上の見直し時間を確保できるようになりますよ。
- 簿記3級に94点で合格
- 簿記2級に90点で合格
- 多くの相談者が簿記に合格
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みなさんいつもありがとうございます。
簿記の合格証書を見る
簿記3級2級の合格証書です。
私の過去の悲惨な経歴を見る
- 大学偏差値40台
- 勉強が大の苦手
- 簿記に何度も挫折しかける
そんな私でも、簿記3級2級に合格しています。
大事なのは過去ではなく「これからどんな行動をしていくか」だと思っています。
今苦労している方も、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。
「そもそも問題が解けない!難しすぎる!」という人は、勉強法に問題がある可能性があります。
これは時間配分以前の問題なので「現代に最適な簿記学習法」を先にご覧くださいね。
簿記は簡単ではない
試験時間短縮の対策をする前に「簿記は簡単ではない」ということをまず覚えておいてください。
以下の「簿記3級 合格率」の表をご覧ください。
簿記3級の合格率
【統一試験(35.9%)】
回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
166 (2024.2) | 28,565名 | 8,706名 | 36.3% |
165 (2023.11) | 30,387名 | 8,653名 | 33.6% |
164 (2023.6) | 31,818名 | 9,107名 | 34.0% |
163 (2023.2) | 31,556名 | 11,516名 | 36.5% |
162 (2022.11) | 32,422名 | 9,786名 | 30.2% |
161 (2022.6) | 36,654名 | 16,770名 | 45.8% |
【ネット試験(39.8%)】
期間 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|---|
2023.4~ 2024.3 | 238,155名 | 88,264名 | 37.1% | |
2022.4~ 2023.3 | 207,423名 | 85,378名 | 41.2% | |
2021.4~ 2022.3 | 206,149名 | 84,504名 | 41.0% | |
2020.12~ 2021.3 | 58,700名 | 24,043名 | 41.0% |
簿記3級でも、平均合格率は38.2%と、半分以上の人が落ちています。
なぜこの説明をするかというと、あと一歩のところで挫折する方が多いから。
思い切って模擬試験を受けてみるも、合格点はおろか、試験時間すら間に合わない。
これでは自信も失ってしまいます。
逆に言えば、あと一歩の踏ん張りで合格できる領域にまできています。
今までの頑張りをムダにせず、一緒に工夫の仕方を学んでいきましょう。
簿記の試験時間に苦しむ人は多い
最近は多くの受験者が、簿記の試験時間に苦しんでいます。
理由は2021年6月の改定が原因です。
試験時間 (改定前) | 試験時間 (改定後) | |
---|---|---|
簿記3級 | 120分 | 60分 |
簿記2級 | 120分 | 90分 |
※ネット試験は2020年12月から試験時間が改定されています
ご覧の通り、大幅に試験時間が短縮されています。
もちろん難易度等も調整はされていますが、改定以降格段に試験時間に悩まされる声が急増中。
ぼくも一通り学習が終わって模擬試験を解いてみたら、50%くらいしか解ききれなくて、自信なくしそうになったよ
2,3年前とは違い、今の簿記試験には「効率的に解答する力」が、求められています。
時代に沿った対策が必要ですね。
簿記の試験時間が足りなくなる原因と対処法
簿記試験の解答時間は、工夫次第で大きく改善できます。
改定されてしまったものは仕方ないので、あなたができる対処法を一緒に見ていきましょう。
ミスが多い
まずはミスが多い方。
ミスは失点にもなりますが、時間のロスにも繋がります。
試験中に「ん、なんか合わない。変だぞ…」となったら、またイチからやり直しです。
ただでさえ少ない時間を、ミスの確認に奪われてしまっては本末転倒。
対処法として、ミスする箇所を記録しておくのがおすすめです。
私の場合
- 下書きをなるべく丁寧にかく
- 6と0ははっきり書く
- 桁には必ずカンマを書く
- 月数は指折りで数える
- 重要なワードはメモしておく
このあたりをチェックリストに記録して、都度見返していました。
これに加え「自分が引っかかりやすい問題リスト」も作っておくと確実にミスが減ります。
頭に入れるんじゃなくて、可視化できるリストを作るのが大事
メモの取り方が非効率
メモの取り方が非効率な方は意外と多いです。
簿記試験ではメモをベースに解答していくので、効率が悪いと当然時間は奪われます。
例えば勘定科目。
「現金」「当座預金」「売掛金」と丁寧に書いてる方は今すぐやめてください。
勘定科目 | 略称 |
---|---|
現金 | C(Cash) |
当座預金 | 当ヨ |
売掛金 | 売× |
支払手形 | 支手 |
貸倒引当金 | 貸引 |
減価償却累計額 | 建るい 車るい 備るい |
前期繰越 | 前くり |
このように、なるべく簡単かつ短時間で書ける工夫をしてみましょう。
雑に早く書くのではなく、丁寧にムダを省いてメモを取るのが大切です。
常にムダがないかをチェックし、メモに慣れる習慣を身に着けてください。
後で読み返せるように大きな字で書くのも大事だよ
電卓の打ち方に問題がある
簿記の必須アイテムである電卓。意外と使いこなせてない人が多いです。
電卓は早く打てれば良いというものではありません。
時間短縮につなげるポイントは以下3つ。
- 正確に打つことができているか
- 電卓の機能を使いこなせているか
- 自分に合った環境で使えているか(右打ち左打ちなど)
1.正確に打つことができているか
電卓は正確に打てるかどうかが非常に重要。
いくら早く打てたとしても、
- 打ち間違えちゃった
- あれ、正しく打てたかな、、不安だ
となれば、結局計算のやり直しです。
多少スピードが落ちても構いません。
日頃からゆっくり正確に打つよう心がけてみてください。
スピードは後から付いてくるよ。まずは正確さを身に着けよう。
2.電卓の機能を使いこなせているか
電卓の機能、ちゃんと使いこなせていますか?
「M+」「M-」「MR」「MC」「+/-」「GT」「xx」
これを見てピンとこない方は、簿記解説をされているたぬ吉先生の動画をご覧ください。
機能を知っているだけで、飛躍的に計算効率がアップします。
特に2級の工業簿記では大きく計算時間に差が出るので、この機会に習得しておきましょう。
実務でも活かせるから覚えて損はないよ
3.自分に合った環境で使えているか(右打ち左打ちなど)
多くの方が電卓を右手で打っていますが、個人的には左手で打つことをおすすめします。
実際のネット試験の環境をご覧ください。
このように右手でペン、マウス、テンキー操作を行います。
この状態で電卓も右打ちにしてしまうと、右手だけ忙しく非効率です。
テンキーとうち間違う可能性もあるからね
実務でも役立つので、ぜひ左打ちの練習をしてみてください。
コンディションが良くない
緊張や体調面の影響で「いつもみたいに集中できなかった」といった方もいます。
緊張不調→焦り→ミス→時間ロス の無限ループに陥りがちです。
それを防ぐために
- いつもと同じような食事を摂る
- 前日は良く寝る
- 試験に近い環境で模擬試験を解く
など、普段通りの実力が発揮できる工夫が必要になります。
後は自分に自信を持ってください。
「分かるかな…」ではなく「余裕余裕解けるっしょ」くらいの気持ちで挑むのは意外とおすすめです。
そもそも簿記を理解できていない
そもそも簿記の本質を理解していない方は意外と多いです。
少し系統の違う問題が出た際に、
- あれ、AとBどっちだっけ
- どうやって解くんだっけ
と、迷った結果、手が止まってしまいます。
この積み重ねで、どんどん時間をロスしてしまう。
これでは他の解答が間に合わず、全てパーになってしまいます。
小手先のテクニック以前に、根本の問題を断ち切るところから始めましょう。
ちなみに勉強方法は
- 試験範囲の変更
- 学習コンテンツの変化
によって、大きく常識が変わりつつあります。
簿記3級も2級も、
- とにかく暗記
- 高額の講座を受ける
といった勉強法で合格するのはかなり難しいのが現状です。
コスパよく高得点合格が目指せる勉強法は、以下の記事で解説しています。
現在簿記学習に苦戦されている方は、ぜひあわせてご覧ください。
簿記のおすすめ勉強法
簿記試験の時間配分と解く順番を教えます!
あ~~第2問難しすぎる!残り時間あと10分しかないのに~~
解けた問題全部合ってたとしても65点…オワッタ…
得意な工業簿記で点を稼ぎたかったのに、時間なくて焦っちゃった、、
こんな人をたくさん見てきました。
これを避けるために必要なのが
- 時間配分
- 解く順番
です。
これを意識するかどうかが、合否を左右しているといっても過言ではありません。
では3級2級の解き方について詳しく解説していきますね。
簿記3級の解き方
簿記3級は試験時間が60分。3問構成になっています。
解く順番は画像の通り「第1問→第3問→第2問 」がおすすめです。
比較的解きやすい第1問、第3問だけで80点獲得できます。
ここをほとんど解いてしまい、第2問と見直しに落ち着いて取り組もうという戦法です。
「配点が高く、解きやすい問題から解く」のがポイント
詳しく解説していきますね。
まずは第1問
仕訳問題が15問出題されます。
ここは短時間で解ける上に配点も高い、コスパ最強問題です。
確実に狙いに行きましょう。
目安解答時間は15分。
問題によって解答時間にばらつきがあるので「1問1分」ではなく「15問で15分」で解くようにしましょう。
もし2回読んでもピンと来ない問題であれば、思い切って飛ばしてOK。
見直しの空き時間で考え直せば大丈夫です。
ここで13問以上正解できるようひたすら練習してね
続いて第3問。
決算問題が出題されます。
苦手な方も多いですが、繰り返し解いていれば確実に点が取れるおいしいポイントです。
ここは時間をかけても良いので、25分で解いてください。
反復練習していると、どの部分に配点があるか分かってきます。
配点がない部分に時間を割かないよう意識するのがポイントです。
最後に第2問。
補助簿などの問題が出題されます。
ここは時間がかかる上に配点の低い、コスパ最悪の問題です。
あまり時間をかけずに、早めに切り上げるのがポイント。
目安解答時間は10分。
時々やさしめの問題も含まれているので、そこは重点的に解いてしまいましょう。
パッと見「時間かかりそう」と思ったら、第1問第3問にの見直しにあててください。
そのくらい第1問と第3問が重要ってことだよ
「こんな時間じゃ解けない!」って人は、90点以上で合格した私がおすすめする「現代に適した簿記3級学習法」を実践してみてください。
古来のやり方ではなく、今だからこそできる最適な勉強法です
簿記2級の解き方
簿記2級は試験時間が90分。5問構成になっています。
解く順番は画像の通り「第1問→第4,5問→第3問→第2問 」がおすすめです。
比較的解きやすい第1問、第4問、第5問だけで60点獲得できます。
ここで点を稼ぎ、第3,2問で補填するイメージで合格を目指しましょう。
第3問でも安定して点が取れるから安心してね
詳しく解説していきます。
まずは第1問。
仕訳問題が5問出題されます。
ここは3級同様、配点効率が非常に良いので満点を狙うつもりで挑みましょう。
目安時間は10分。
「1問2分」を目安に回答すればOKです。
2回読んでもピンと来なければ、思い切って飛ばしてしまいましょう。
見直し時に再解答すれば大丈夫
次は第4問と第5問の工業簿記。
この工業簿記は満点(40点分)を狙える可能性が十分にあります。
早めに片付けるのが簿記2級試験最大のポイントです。
大問は分けられていますが、目安は合わせて25分で解くこと。
慣れすぎて「あ~この問題ね余裕余裕」と進めてしまうと、罠にハマるので注意。
- 問題文はちゃんと読む
- 電卓は正確に
このあたりは意識して挑みましょう。
次は第3問
決算問題が出題されます。
解答に時間がかかるため、優先度を下げています。
ただ、時間をかければ点が取りやすいのも事実。
目安時間は25分。
ここは焦らず時間を多めに使って解答していきましょう。
また、反復練習していると、どの部分に配点があるか分かってきます。
配点がない部分に時間を割かないよう意識するのがポイントです。
最後に第2問
個別問題が出題されます。
ここは3級同様、時間がかかる上に配点の低い、コスパ最悪の問題です。
あまり時間をかけずに、早めに切り上げるのがポイント。
目安時間は20分。
コツとしては部分点を狙っていくこと。
同じ問題でも「すぐに解ける解答」が存在します。
そこを埋めてしまい、見直しに時間を当てる方が効果的です。
もう「無理だ!」と思ったらすぐ他の問題の見直しに移ろう
「こんな時間じゃ解けない!」って人は、90点以上で合格した私がおすすめする「現代に適した簿記2級学習法」を実践してみてください。
古来のやり方ではなく、今だからこそできる最適な勉強法です
まとめ:簿記の試験時間は短縮できる
2021年6月の簿記改定より、明らかに「試験時間が足りない!」といった声が増えました。
しかしやり方次第で大幅に時間を短縮することも可能です。
コレに加え「時間配分と解く順番」を意識できるようになれば完璧です。
本番だけ意識するのではなく、練習の時から取り入れて、慣れておくことが合格への近道。
ぜひこの手法で高得点合格を目指してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「全然時間内に解けない!」という人は、そもそもの勉強法に問題がある可能性があります。
ぜひ以下記事を参考に、無駄のない簿記学習を取り入れてくださいね
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