経理とはどんな仕事?経理部員が図解付きで分かりやすく解説!
経理って何?どんな仕事?
経理とは「お金を管理する役割」で、会社にとっては欠かせない存在です。
ここではそんな経理の
- 仕事内容
- 年収や将来性
- 良い点・悪い点
- 上手に働くコツ・転職方法
などを、図解付きで分かりやすく解説していきます。
本記事では簡潔に解説し、詳しく知りたい方向けの各個別ページも作ってます。
ぜひ本記事を起点に、経理について知っていただけると嬉しいです。
※本記事を「ブックマーク☆」していただくのがおすすめです
気になる部分だけでも良いので、ぜひ目次からチェックしてみてね
- 未経験の経理転職で3社内定
- 多くの相談者が経理転職に成功
- 経理部員として楽しく働いている
- 10社以上の転職エージェント活用
>>詳しい運営者情報
タップで開く▽
転職成功者からのメッセージをみる
Twitter(@aion1224up)にて数多くの転職成功報告をいただいています。
みなさんいつもありがとうございます。
経理の内定通知メールをみる
3社からいただいた経理の内定通知メールです。
私の過去の悲惨な経歴を見る
- 大学偏差値40台
- 書類選考に数十社連続落ち
- 新卒で入った会社を1年でクビに
こんな私でも、未経験の経理転職に成功しています。
大事なのは過去ではなく「これからどんな行動をしていくか」だと思ってます。
数年後「あのとき頑張ってよかった!」と思えるよう、今苦労している方もぜひ一緒に頑張っていきましょう。
「これから経理を目指したい!」という方は、ぜひ『未経験から経理になる方法』も合わせてご覧ください。
実際に経理未経験から3社内定を頂いた方法を解説しています。
経理とは|会社の活動を数字で表すこと
経理とは「経営管理」の略で、会社の活動を数字で表すことを指します。
つまり、お金を管理する仕事です。
もう少し具体的に言うと
- 入出金を行い記録をつける
- 税金の計算をする
- 決算書(経営成績をまとめたもの)を作成する
などが挙げられます。
会社が成長する上でお金の管理は欠かせません。
その役割を担っているのが経理です。
基本的にはパソコンを使ったデスク作業がメインだよ
経理の仕事内容
経理の仕事内容をもう少し細分化して紹介します。
仕入に関するお金の管理
- 仕入の管理
- 買掛金の管理
売上に関するお金の管理
- 売上の管理
- 売掛金の管理
- 請求書/領収書の発行
会社の現預金の管理
- 現金の管理
- 預金の管理
- 手形の管理
- 小切手の管理
- 経費の精算
会社の財務状況、経営成績の管理
- 月次決算
- 年次決算
- 財務諸表の作成
給料や社会保険の計算
- 給料の計算
- 社会保険の計算/納付
- 年末調整
税金の納付
- 所得税の計算/納付
- 住民税の計算/納付
- 法人税の計算/納付
- 消費税の計算/納付
聞き慣れない用語が多いとは思いますが「役割に応じて様々な業務がある」とイメージしてもらえればOKです。
これらの用語は
- 簿記を学習する
- 会社に勤め続ける
- 経理で実務経験を積む
などによって自然と身につくので安心してください。
ざっくりと「管理」「計算」「納税」のように、お金全般を扱ってると思ってもらえたらOKです。
最初は漢字だらけで混乱するよね
会社での経理の役割
会社全体からみた「経理の役割」は以下のとおり
基本的には経理以外の社員(営業や技術者など)が、
- 商品の仕入れ
- 商品の製造
- 商品の販売
などを行い、売上を立てていく。
経理はstep1で起きているお金の流れを記録。
記録した内容を
- 財務状況がわかる「貸借対照表」
- 経営成績がわかる「損益計算書」
といったシートにまとめ、経営者に提出する。
経営者は、経理がまとめた書類をもとに、会社の成績や資産状況などをチェックする。
基本的にはこのサイクルで会社が回っています。
経理は大事な役割を担っているんだよ
経理の仕事の流れ
経理はルーティンワークが多く「1日」「1ヶ月」「1年」という一定のサイクルに沿って仕事をしています。
それぞれの仕事の流れを紹介していきますね。
※あくまで目安。1例を紹介します。会社や業界によって流れは異なります。
経理の「1日」
経理の1日の流れを紹介します。
9:00 | 出社、メールチェック、1日の予定や連絡事項の確認 |
10:00 | 現金や預金の確認、売上チェック |
11:00 | 取引伝票の起票、整理 |
12:00 | 昼休み |
13:00 | 銀行へ現金出金 |
14:00 | 小口現金の確認、経費精算処理 |
15:00 | 会計ソフトに仕訳入力 |
17:00 | 書類の整理、ファイリング |
18:00 | 退勤 |
基本的に
- 現預金の管理
- 会計ソフトなどへの仕訳入力
- 書類の整理
といった業務に関しては毎日行っていきます。
経理の「1ヶ月」
経理の1ヶ月の流れを紹介します。
1日 | 在庫の確認、棚卸、請求書の作成 |
5日 | 売上等の仕訳 |
10日 | 所得税や住民税の納付 |
20日 | 給与の計算、社会保険の計算 |
25日 | 給与振込 |
30日 | 月次決算の準備、整理 |
会社によって
- ◇日は給料日
- △日は支払日
と、決まりがあるため、それに沿って業務を組み立てていきます。
経理の「1年」
経理の1年の流れを紹介します。
4月(期首) | 年次決算の整理 |
5月 | 年次決算書類の作成 |
6月 | 株主総会、税務申告 |
7月 | 賞与計算 |
11月 | 中間税務申告 |
12月 | 賞与計算、年末調整 |
1月 | 給与支払報告書の提出、法定調書の提出 |
3月(期末) | 年次決算の準備、実地棚卸 |
基本的に
- 決算
- 税金関係
といった仕事は年単位で行っていきます。
年1なので、業務内容が定着するまでに時間がかかります。
経理の仕事内容の違い
「経理の仕事」といっても、企業の規模や業界によって仕事の内容は大きく異なります。
企業規模による違い
企業規模による経理業務の違いを3つに分けて解説していきます。
- 大手・上場企業
- 中小企業
- スタートアップ企業
大手・上場企業
大手・上場企業の場合、複数の経理部員がそれぞれの業務を担当。
例えば
- Aさん:現金管理の担当
- Bさん:売掛金/買掛金の担当
- Cさん:連結会計担当
など、会社の規模に応じて細かく業務が分けられます。
経理の一部分しか担当できないことが多く、全体の業務を把握できない方が多くなりがちですが…。
その分膨大な処理や大手ならではの案件も多く、中小などとはまた違った経験がつめます。
中小企業
中小企業の場合、少人数の経理部員が業務を進めていることが多いです。
経理だけでなく
- 総務
- 労務
- 人事
といった業務を兼任することも多いため、経理以外の知識も必要です。
その分会社の全体像を把握でき、経理全般のスキルが身につけられます。
スタートアップ企業
スタートアップ企業はできたばかりなので、経理部員がいないこともしばしば。
業務が明確に分けられていないことも多く
- 社長が経理をしている
- 営業担当が経理もしてる
といったケースも十分ありえます。
経理として入社するというよりも「他業務をメインにしながら経理業務も行う」といったイメージが近いかもしれません。
業界による違い
経理は業界によって、必要な知識や会計処理も大きく変わってきます。
- 小売業
- 製造業
- 不動産業
- 金融業
- 建設業
- 外資系企業
小売業
小売業は「モノを仕入れて販売する」というのがメインの業種。
支払が複雑になりがちなので、経理アドバイザーが
- 仕入れ
- 棚卸し
などを行うこともしばしば。
「商品券」や「ポイント」などの会計処理が発生するのも小売業経理の特徴です。
製造業
製造業は「モノを作る」のがメインの業種。
製造にはコストが発生するので、それを管理するための「原価計算」が必要になってきます。
「発生したコスト」と「予算」の差を分析し、今後の方針を計画することも多いです。
不動産業
不動産業は「家などの大きな商品を扱う」のがメインの業種。
プロジェクトの開始から完了までが長いため、会計年度をまたいで処理されることもあります。
「不動産の売買」や「賃貸」に関わることも多く、税金関連の処理が必要になるのも特徴です。
金融業
金融業は「お金を商品として扱う」のがメインの業種。
株式や債券などを扱うことが多く、評価額や為替などの知識が必要になります。
「お金=在庫」のため、管理が非常に厳しくなりがちなのが特徴です。
建設業
建設業は「建物を立てる」のがメインの業種。
建物を立て始めてから完成するまでの期間が長いため、会計年度をまたいだ処理が多くなります。
コストの計算は原価計算と似ていますが
- 工事の完了
- 進行度合い
などに合わせて収益を管理する必要があり、独自の会計処理が必要になるのが特徴です。
外資系企業
外資系企業は「海外との取引」がメインの業種。
国内での決算だけでなく、海外の親会社へ決算報告をする必要があります。
単純な経理知識だけでなく
- 英語力
- 海外の会計基準
- 為替処理
といったプラスαのスキルが求められます。
経理の給与・年収(低いってホント?)
次は、経理の年収について見ていきましょう。
まずは以下の表をご覧ください。
ご覧の通り、経理の平均年収は467万円と、全国平均よりは多いことが分かります。
ただ
- 経理へ転職したばかり
- ずっと同じ会社にいる
といった場合だと「年収が低い」と感じる方も多いです。
以下の表を見ても年収に大きな差があることがわかります。
年収300~500万 | ・若手 ・同じ会社にいる人 |
年収800~1200万 | ・ベテラン ・転職を繰り返してる人 |
意外と年収が低いと思われがちですが、やり方次第では年収アップを狙えるのが経理です。
まだまだ夢のある職業だね
経理の年収について詳しく知りたい方は『経理の平均年収はいくら?』をあわせてご覧ください。
経理で働くメリット・デメリット
経理ではメリット・デメリットがはっきり存在します。
経理のメリットは以下8点。
- ワークライフバランスが取りやすい
- ノルマがない
- 会計知識が身につく
- 会社全体を数字で把握できる
- 会社に絶対必要とされる
- 知識レベルを証明する資格がある
- 自己成長すれば残業も減らせる
- ホワイト企業へ転職しやすい
これはすべて私が経理で働いて実感していることでもあります。
専門レベルを身につければ、安定して働いていけるのが経理の良いところですね。
詳細は『経理で働く8つのメリット』をご覧ください。
逆に経理には以下6つのデメリットも存在します。
- 繁忙期が忙しい
- 向いてない人は頭おかしくなるレベル
- 専門的で覚えることが多い
- AIで将来なくなると言われている
- 直接評価されにくい
- 年収が上がりにくい
もはやメリットとは真逆ですね。
これは多くの人の「経理はやめとけ」という声をもとに取り入れた意見です。
紹介したデメリットは、事実でもありますが改善もできます。
詳しくは『「経理はやめとけ」と言われる6つの理由』をご覧ください。
経理が向いている・向いていない人の特徴
経理は、向き不向きがはっきり分かれる職種で
- 経理に向いている人→天国
- 経理に向いていない人→地獄
冗談抜きでこのくらい違います。
実際に経理が向いている人の特徴は以下11つ
- デスク作業に集中できる
- Excel等のデータ処理が得意
- システムを扱うのが得意
- 整理整頓が得意
- タスク管理が得意
- 素直でまじめ
- 心配性
- 勉強が好き(会計に興味がある)
- 数字を扱うのが得意
- 説明するのが得意
- 新しい業務に挑戦するのが好き
多く当てはまっていればいるほど、経理に適正がある証拠です。
逆に経理に向いていない人の特徴は、以下4つ
- PC作業が苦痛
- 同じことを続けるのが苦手
- 勉強するのが嫌い
- ミスや失敗を隠そうとする
3つ以上当てはまる方は、経理で働いていくのは難しいでしょう。
とはいえ最初から適性が必要というわけではなく、仕事をしていくうえで改善できる点はたくさんあります。
向いてる部分は最大限生かし、向いてない部分は改善していくことで、経理でも上手に立ち回れますよ。
しっかり適正を確認しておきたい方は『経理の向き不向き』をチェックしてみてくださいね。
その他の関連記事
経理に求められるスキル
経理に求められるスキルは以下4つ
簿記の知識
経理において欠かせないのが「簿記」の知識。
経理のメイン業務でもある
- 仕訳
- 決算書の作成
は、簿記という共通のルールに則って進めていきます。
基本的なルールは同じなので、どの企業へいっても役立つのが簿記の特徴です。
「経理の資格=簿記」とも言われており、転職における求人も、簿記の取得レベルによって調整されるほど定番になっています。
経理を目指したい方はまず、簿記の資格を取得するところからはじめてみてください。
簿記に関しては、別サイト『簿記屋さん』で詳しく解説しています。
簿記の詳細や学習法について徹底解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
パソコンスキル
経理ではパソコンスキルが必要不可欠。
基本的には
- 会計ソフトへの入力
- 社内データの管理(Excel)
など、業務のほとんどがパソコンを使って進められます。
パソコンスキルがあるだけで「普段1時間かかっていた作業が5分で終わる」なんてこともよくある話。
近年進歩しつつあるIT技術に対応していくためにも、ぜひパソコンスキルは身につけておきましょう。
とはいえ、超高度なプログラミング等を覚える必要はないので大丈夫。
ITスキルに自信のない方は、まずExcelの勉強から始めてみるのがオススメです。
Excelの勉強は「金子さんのExcel動画」わかりやすいですよ。
語学力
企業によっては、語学力もかなり重宝されます。
語学力を持っていれば
- 外資系企業に転職できる
- 企業が海外進出する際に派遣される
など、仕事の幅は一気に広がります。
「会計×英語」などの組み合わせができると、転職等にも有利です。
国境を超えてお仕事したい方には最適なスキルになります。
英語力を証明したい方は、TOEICの取得も検討してみてくださいね。
コミュニケーション能力
パソコン作業がメインとなる経理では「コミュニケーション能力は不要」と思われがちですが、実はそうではありません。
最近の経理では、単純な入力業務だけでなく
- 経理部署内でのすり合わせ
- 他部署への状況確認
- 経営層へのアドバイス、提案
など、人と話す機会も増えています。
会計のルールは小難しく感じる方も多いため、伝わるような説明スキルも必要です。
他部署と円滑にコミュニケーションを取れる方こそが、優秀な経理部員といっても過言ではありません。
まずは「社員と助けあう」「話を聞いてあげる」などの意識をしつつ、コミュ力を磨いてみてくださいね。
コミュ力があると作業効率が上がって残業時間も一気に減らせるよ。
ちなみに「経理でスキルアップする方法」を別の記事で解説しています。
経理で活躍していきたい方は、ぜひ合わせてご覧ください。
経理の仕事はなくなる?将来性は?
経理の仕事はなくなりません。
ただし、経理の仕事の一部が減っていくのは事実です。
なくなる可能性の高い仕事の例を挙げると以下の3つ。
- 定型の入力業務
- 単純なチェック業務
- 経営分析
基本的に単純業務が減っていくイメージですね。
逆に、なくならない経理の仕事は以下4点
- 非定型な業務
- AIやシステムの導入、動作チェック
- 税務関係の知識
- 経営の判断や提案
このように「AIを導入したからこそ発生する業務」や「経営に関する判断」は、人なしでは進められません。
経理で働いていると「面倒な仕事が自動化できるおかげで他に集中できる」とポジティブに捉える人も多いよ
とはいえ単純作業しかしない経理部員のままだと、仕事がなくなってしまう可能性があるので、、
今のうちに「なくならない経理業務の経験」を積んでいく必要があります。
経理の将来性が不安な方は『経理の仕事はAIでなくなる?』をぜひ合わせてチェックしてみてください。
【3社内定】未経験からでも経理に転職する方法
これから経理を目指してみたくなった!
けど、、僕未経験だし転職できるのかな。。
結論から言うと、簡単ではありません。
理由は、経理が経験者の優遇される世界だから。
私も「数十社連続で書類選考に落ちる」といった過去を経験しています。
でも安心してください。
未経験でも経理転職に成功することは可能です。
私も完全未経験でしたが、最終的には3社から経理の内定をいただきました。
そして「相談してくださった方」も、未経験で経理転職に成功しています。
経理の内定通知メールをみる
3社からいただいた経理の内定通知メールです。
転職成功者からのメッセージをみる
Twitter(@aion1224up)にて数多くの転職成功報告をいただいています。
みなさんいつもありがとうございます。
要は「転職活動のやり方」が超大事だったんです。
それを簡潔に紹介すると以下9つ
- 経理に必要な資格を取る
→簿記、MOS - 転職エージェントを活用する
→ヒュープロ 、マイナビエージェント など - 応募書類を作り込む
- 面接対策を徹底する
- とにかく熱意を伝える
- 条件を絞りすぎるのはNG
- 採用されやすい求人を狙う
- 「未経験歓迎」以外の求人も応募してみる
- 落とされても諦めない
結構たくさんありますが、実際に私が経験して学んだ手法ばかりです。
詳しいやり方は「未経験から経理になる方法」で解説しています。
ラクに経理転職を叶えたい!という方はぜひ合わせてご覧ください。
まずはココから
【Q&A】経理に関するよくある質問
経理に関するよくある質問を紹介しておきます。
【まとめ】経理は会社に必要とされる良い職種です
経理とは「お金を管理する役職」で、会社にとっては欠かせない存在です。
- 基本パソコンを使った作業
- ルーティンワークが多い
など、向き不向きもはっきり分かれる職種ですが、人によっては天国のような仕事になります。
転職すれば年収も上がりますし、スキルがあれば将来AIに仕事を取られることもありません。
経理に不安を覚えている方も、ぜひ前向きに捉えて進んでいってください。
私や周りの人間も、経理へ転職して非常に楽しく働けています。
経理について詳しく知りたい方は、ぜひ本サイト「経理屋さん」を参考にしてくださいね。
そして経理で働いてみたい!と思った方へ。
経理に魅力を感じている方は、適正のある可能性が十分高いです。
ぜひ「未経験から経理になる方法」の記事を参考に経理を目指してみてください。
経理になるのは簡単ではありませんが、この方法で20人以上の相談者が経理転職に成功しています。
本記事で紹介した記事一覧
簿記に関しては、別サイト『簿記屋さん』で詳しく解説しています。
簿記の詳細や学習法について徹底解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
コメント